【木犀の花】
木犀の枝をひとつ
手折って水に浮かべた
午後3時の眼差し
夕焼けが迎えに来る
君はどこですか?
居場所をかき消して
君はどこですか?
喧騒が息絶えた
星屑が割れる音も
木の葉が擦れる音も
聞こえないくらいに君の
頬が紅くなる
水際の揺らめき
幽かな命が見える
午後3時の秒針
夕焼けが迎えに来る
君はそこにいますか
形が白んでゆく
君はそこにいますか
指先がかじかむ
君の内側も外側も
ぜんぶぜんぶ愛してる
いつの日か繋がる記憶が
溶けて滲んでも
星屑が割れる音も
木の葉が擦れる音も
聞こえないくらいに君の
頬が紅くなる
彩られ死んだ日々を
最後に咲きゆく日々を
見つけ出すそのたび君を
愛してやまない
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