空が消えて雲を溶かして
ミルク色の影に踏み込む

声を枯らし海に抱かれて
仄か煌めいた夜中

上から降るしょっぱい水が
涙なのか海水なのか

分からないよ、分からないんだ
僕は涙を知らない

笑い話が好きで独りで粗を探す
鏡の中の君が言う

「怠惰を愛して、哀れな子」

煩くて、恥ずかしくて
僕はまた君の喉、見るんだ

白紙の輪廻が騒ぐよ、落ちてくよ

哀しくて、難しくて
僕はまた君の頬、撫で上げ

終わりのない夢に溺れる

風が冷えて森を焦がして
綺麗な色、描(えが)いて捨てる

潤む音が波に飲まれて
かすか囁いた真昼

下から来る億劫な息
恐怖なのかそうじゃないのか

分からないよ、分からないんだ
僕は鼓動さえ

浅い水面(みなも)が好きで、覗き込んで顔出す
笑った顔の君が言う

「世界を壊して僕達は」

苦しくて、呻いてみて
僕はまた君の顔、切るんだ

預けた呼吸が飾るよ、剥がれるよ

触れない揺さぶれない
僕はまた君の中、知るんだ

終わりのない夢へ飛び込む

君の瞳が好きで、濁ったそれが好きで
僕は目を閉じ、僕に言う

「夢の終わりまでは二人で」

幸せな色の淵に
僕はもう君に夢見ないよ

零した涙を残して目を開く

儚くて、崩れる日々
僕はこの終末に鼓動を

君に染めて還ってく
夢の終わり、愛して逝くよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Endream

まちす様の楽曲(http://piapro.jp/t/idef)に詞を付け応募させて頂きました。

タイトルは仮にしておきたい次第。造語です。

閲覧数:116

投稿日:2012/12/22 11:52:38

文字数:566文字

カテゴリ:歌詞

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