俺は流しの吟遊詩人さ歌を歌って一年過ごす
すごい冒険を歌に残してみんなに夢を配って歩く
今日は王宮に招待されて王様の若い日の冒険を聞く
「美人の娘を魔物から救って自分の后に迎えた」らしい
(げっ!どう考えてもこれはブサイクだろ)
そうだひらめいたこのように歌おう
「その娘高貴さにはいかな男も寄せ付けず」
俺は嘘など言ってない
だって出来れば近づきたくない
俺は流しの吟遊詩人さ歌を歌って日銭を稼ぐ
金持ちの家を次から次へと回ってヨイショな話を作る
今日のカモは街一の金持ち「俺の武勲を残しておけ!」と
「ドラゴンの洞窟に単身忍んでお宝奪って逃げてきたんだ♪」
(えーとすいません。戦ってないんじゃないですか?)
そうだひらめいたこうやって歌おう
「その男のその足はいかな魔物も寄付けず」
俺は嘘など言ってない
だから汚い足を近づけるな
俺は流しの吟遊詩人さいつかは故郷へ錦を飾る
金を稼いで素敵な姫とゴージャスな余生を楽々過ごす
ある日目の前で倒れる少女三日三晩何も食べられなくて
「私はもう直ぐ死ぬのだろうけど一度はお姫様になりたかったな」
(困った・・・俺に出来ること何もないのかな)
そうだひらめいたこうやって歌おう
「姫君は歌のうまい王子様とここで会った」
俺は嘘などついてない
だって今日からお前は俺の嫁
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ご意見・ご感想
ra10n89
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DLさせていただきました。
ありがとうございます。
2010/04/07 21:58:37
くろぶち
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「春銀杏~二輪雄花物語」と共にDLさせていただきました!
ありがとうございました。
2010/03/04 23:03:24
room
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王宮に行ってという辺りで、みんなのうたのマペットミュージシャンを思い出しました。みんなを愉快にさせる詩人。すてきです。こういうストーリーは大好きなんです。あ、DLさせていただきました。ありがとうございました!
2008/10/06 14:56:24