夕闇に溶けるように
氷みたいな今日が終わってく
こぼれた溜息達も
明日になれば乾くだろう

束縛を好まない両の手
滲んだ自由を握り締めて
今 空に放つ

僕はここにいるんだよって
声を枯らしながら
響かない歌と涙
僕自身が疑っていた

見つからない迷子のように
立ち止まってみても
迷わずに雑踏は
僕の影を透り抜けてく


春風が急かすように
散らし花を引き連れてく
転がる悲しみさえも
祝福するように奏でながら

そうやって過ぎ去る日々が
滲んだ視界をそっと撫でるよ
今 空を仰ぐ

僕がここにいたんだよって
証明したいなら
響かせる音と声は
悲鳴じゃなくたっていい

見つからない迷子を演じ
立ち尽くしてみても
迷えない残酷な
ただの人として立つ
今ここに


鳥篭を空けてどれほど経ったのか
数えるほど遠くはなく過去を持つ右手で
抱えたのが正しさじゃなくても
優しさじゃなくても構わないけど
できたら君の手を繋ぎたい

僕はここにいるんだよって
声を枯らしながら
響かせたい歌と日々は
僕自身が望む今日

見つからない迷子のように
立ち止まるのはやめて
迷いながら歩き続ける
僕の影を纏いながら
ただの人として立つ
今ここに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

かなりあ

目を閉じずに認めたり受け入れるのはとても難しい、と感じます。
閉じて認めてしまう。
かなよつうたシリーズ。春頃につくったうたです。
はじまろう、という決意をテーマにしました。

閲覧数:52

投稿日:2011/02/13 00:22:45

文字数:516文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました