夕闇に溶けるように
氷みたいな今日が終わってく
こぼれた溜息達も
明日になれば乾くだろう
束縛を好まない両の手
滲んだ自由を握り締めて
今 空に放つ
僕はここにいるんだよって
声を枯らしながら
響かない歌と涙
僕自身が疑っていた
見つからない迷子のように
立ち止まってみても
迷わずに雑踏は
僕の影を透り抜けてく
春風が急かすように
散らし花を引き連れてく
転がる悲しみさえも
祝福するように奏でながら
そうやって過ぎ去る日々が
滲んだ視界をそっと撫でるよ
今 空を仰ぐ
僕がここにいたんだよって
証明したいなら
響かせる音と声は
悲鳴じゃなくたっていい
見つからない迷子を演じ
立ち尽くしてみても
迷えない残酷な
ただの人として立つ
今ここに
鳥篭を空けてどれほど経ったのか
数えるほど遠くはなく過去を持つ右手で
抱えたのが正しさじゃなくても
優しさじゃなくても構わないけど
できたら君の手を繋ぎたい
僕はここにいるんだよって
声を枯らしながら
響かせたい歌と日々は
僕自身が望む今日
見つからない迷子のように
立ち止まるのはやめて
迷いながら歩き続ける
僕の影を纏いながら
ただの人として立つ
今ここに
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