今宵再び会いませう
朧に霞む 十六夜(いざよい)の月
明き影 淡く幽かに流る

契りを立てし木の下(もと)で
愛(いと)し君が奏でたる
笛の音(ね)をただ待ち申す

者皆眠りしこの刻のみが
秘めし想いを繋ぎし緒(お)
言の葉よ 溢るる想いを和歌(うた)にのせ
霊(たま)の端(は)の 切なる願い 聞き届け給え


今宵も合歓(ねぶ)は眠りゐる
忍び逢う者憂ふる如く
永久(とは)に続くと思はざりとも

契りを立てし木の下で
愛し君 我が送りし
言の葉をただ聴き給え

許し給うはこの木のみなり
浮世の忍ぶる愛なれば
玉の緒を 自ら絶たまし 現世(うつしよ)に
合歓の花 摘み取られゆく花ならば


忍び咲く 花の色は移らざらめども
彼の人想う我が花は
手折られ 倒らる 徒(いたづら)に

忍び無く 歓び重ね合いし日は
来るとも知れぬ朝(あした)なり
霊の端が 形と成らば良いものを
言の葉よ 恋しき調べと共に在れ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

合歓木

――互いに歓び合う日を願いつつ 
          調べと共に忍び咲く
             今宵も眠る歌う合歓木(ネムノキ)――


和風にするつもりがなくても和風になるような作風らしいので、
いっそ和風に作ってみたらどうなるのかと思って作ってみました。

結果、和風を越えて和になって
なんと「古典」が出来ました(何故ッ!?)
その上、結構な悲恋物。

まあ、「古典」と言っても単語はほとんどが現代でも通用するものなので比較的分かりやすいと思います。
所謂「擬古文」ってヤツです。

合歓の読みはあえて別称の方を書いてますが「ねむ」と「ねぶ」のどちらでもお好きな方でお読みください。
あ、「ごうかん」だけは止めて下さいね、多義になってしまいますから。

そういえば今年は源氏物語が初めて史実に出た千年紀だそうですね。
西暦1008年の「紫式部日記」に書かれていたそうです。

コンセプトは「和風な夜」

前バージョンで現代語訳(かなり意訳です)

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閲覧数:301

投稿日:2008/05/10 16:21:37

文字数:407文字

カテゴリ:その他

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  • 雀乃帷子

    雀乃帷子

    ご意見・ご感想

    >筒世さん
    こちらこそ、はじめまして!
    そして、曲付けありがとうございますッ!!
    曲のアップに関するルールは私も深く知らないので自信ないのですが・・・、アップした作品の変更・削除は自由に可能ですから、思い切ってアップするのも一興かと(興味本位の無責任な発言、申し訳無いです^^; でも、聴いてみたい・・・ッ!)

    歌詞に関して多少の修正は、曲があればこちらでも出来ると思います(曲付け歌詞は不慣れなので、少し時間がかかると思われますが)

    2008/05/23 00:29:10

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