ことりの声さえも聞こえない冬が来る
つめたい雪の中で うずくまる
ほんとは知ってたよ
だれより寒いのは 涙に気付けないから

家へ帰ってく 足あとのついた道
冬のさびしさを いちばんに知る君は

もうどこへ行けばいいのかも
 分からないで 泣いたりしてさ
そうずっと前から僕は
 考えてた 君のことを


ひとつの光すら大切に思うから
まっくら夜の中で あとずさり
のばした指の先
だあれも見えなくて 涙はこおるだけさ

それでも光を 追いかけて追いかけて
春のうれしさを いちばん好きな君は

もうここにいてもいいのさと
 言いたくても 言えない僕も
そうきっと うごけない君の
 さびしがりと いっしょなのさ 

ひとつの光を君と見つめよう
 ふたりの涙がこおらないように
よわむしの君と僕と だまったまま

君が雪のなかでも 春をのぞめますように



---ひらがなver---------------------------------------------


ことりのこえさえもきこえないふゆがくる
つめたいゆきのなかで うずくまる
ほんとはしってたよ
だれよりさむいのは なみだにきづけないから

うちえかえってく あしあとのついたみち
ふゆのさびしさを いちばんにしるきみは

もうどこへゆけばいいのかも
 わからないで ないたりしてさ
そうずっとまえからぼくは
 かんがえてた きみのことを


ひとつのひかりすらたいせつにおもうから
まっくらよるのなかで あとずさり
のばしたゆびのさき
だあれもみえなくて なみだはこおるだけさ

それでもひかりを おいかけておいかけて
はるのうれしさを いちばんすきなきみは

もうここにいてもいいのさと
 いいたくても いえないぼくも
そうきっと うごけないきみの
 さびしがりと いっしょなのさ

ひとつのひかりをきみとみつめよう
 ふたりのなみだがこおらないよに
よわむしのきみとぼくと だまったまま

きみがゆきのなかでも はるをのぞめますよに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

モランのこと

雪様の作品(http://piapro.jp/t/s5Re)への応募作品です。


タイトルは、ムーミンシリーズのキャラクター「モラン」から、「モランのこと」としましたが、テーマは「寄りそうこと」です。
「寄りそう」のイメージとしては、ある日突然学校に来なくなってしまったちょっと気になっていた同級生を、友人と呼べるまで仲良くはなかったクラスメイトが心配するような、寄りそい方のイメージです。

モランはムーミンシリーズに登場する、ムーミン谷に住んでいる魔物の名前です。
彼女が歩いた後はあとは凍って、座ったあとの場所には草木も生えないとされています。
たき火やパーティなど、人が集まっていて暖かいところが好きで、近付きたがるのですが、他の登場人物たちからは恐れられています。

この歌詞の中では、「ムーミンパパ海へ行く」のエピソードがうっすらベースになっています。
少し長いのですが、あらすじについてはここ(http://www.hico.jp/sakuhinn/7ma/mu01.htm)が詳しいと思います。

長々とすみません!
曲から暖かいけれど切ないようなイメージを、ラピスの声やメロディから絵本や童話のようなイメージを、それぞれ受けて、こういう歌詞になりました。


(こっそり書きながらイメージイラストにしていたものをおいておきます…つttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=40619339)

閲覧数:195

投稿日:2014/03/10 14:09:45

文字数:856文字

カテゴリ:歌詞

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