凍える街ひとり歩く
踏みしめるとキシキシと鳴く
この先には何があるの
売るマッチも無い少女みたいだな

夢を運ぶには小さな背中
くたびれたコートのポケットには
lyric and …

思い出すよ
あなたの歌が
救いのない私を掬い上げた
かじかむ手に残された火を
握りしめて今を歌うわ

気づけばもう夜は途絶え
人と人がぶつかる音と
「すみません」と呟いた声が
街の白に彩りを添えていた

きっと今でもあなたはどこかで
届きそうな場所で笑っている
信じて

斜め下の
特等席で
眺めてたあなたの震う喉に
近づけたら変わったのかな
無意味な愚問を繰り返す

少女の歌が街中響く
溶けた雪が艶めくように

あぁ冷たい季節の片隅
誰も知らないあなたのことを
叫ぶ

忘れないよ
あなたの歌が
救いのない私を掬い上げた
かじかむ手に残された火を
握りしめて今日も歌うわ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

マッチの無い少女

バラードの曲に合わせて書きました。

なんとなく冬の寂しい雰囲気から、マッチ売りの少女のような画が浮かびました。さすがにそれをテーマにするのは難しいので、少女の路上ミュージシャンを主役にしようと思いました。

幼い頃にずっと憧れていたけれど、今はどこにいるか分からないような1人の歌い人に想いを馳せつつ、毎日歌い続ける少女。

いつか本人に届く日が来たら良いなぁと考えながら書きました。(フィクションですが)

閲覧数:193

投稿日:2018/09/28 09:23:37

文字数:380文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました