A
遠くで喇叭が鳴っている
降り注ぐ光が 鍵盤を奏でる
るららるら
わたしは君を待っている
君が旅立てば 後には もう
何も残らない
B
大きな後悔と 木漏れ日の囁き
ひとり 眠るだけ
S
おかえり。さよなら。
言葉は いつまでも 浮かんだまま
この歌が 止むまで
ただ 待って 待っていてくれるかい
A'
交わした淡い心は
今を追い越せずに 過去に変わる
色褪せない
見上げれば 浮いてしまうほど
軽い 十二月の 空とわたし
るららるら
るららるら
S
ただいま。さよなら。
今すぐ そっちに 会いに行くよ。
この歌が 流れたら
ただ 思い出すことにするよ。
C
とうとうと 溜まっていく記憶が
整理もつかずに わたしを沈めていく。
どこにも 残らないように
二人で遊ぶよ ここで 世界の淵で
SS
さよなら。さよなら。
夜中が わたしの瞼を塞ぐ
手さぐりで 頬探す
目を開(あ)けば そこには白い世界
どこまでも 静かな
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