アタシは気まぐれな野良猫だから
構ってくれる人のもとを回って暮らす
だけど好きになっちゃったの
構ってはくれないキミに恋した
キミが構うのはネコだけだから
「つまんない」 口尖らせて見つめた
嬉しそうに見守る横顔
ねこじゃらし持って来たのは秘密
「実は俺、ネコアレルギーなんだ。」
苦笑いとともに零された現実
アタシはひとり泣いた 全力で
世界はどうも上手に回らない
どうして・・・?
あの子は可愛げのある猫だから
構ってくれるキミのもとで懐いて暮らす
だから嫉妬しちゃったの
構ってもらえない猫の遠吠え
キミは言ったの あの子のためだから
「つまんない」 胸に隠して微笑った
楽しそうにじゃれるふたりに
ねこかぶり 後で泣くのは秘密
「実はアタシ、キミが好きだったんだ。」
苦しみとともに溢れそうな想い
アタシはひとり泣いた 胸の奥
世界はちゃんと止まらず回っている
アタシは素直な飼い猫にはなれないけど
喉を鳴らしてすり寄るくらいのことならできるよ
実はアタシ、まだ素直じゃないんだ。
寂しさとともに零した独り言
アタシは独り泣いた 音もなく
世界はどうも上手に回らない
それだけ・・・
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