こんにちは!安渡陸です。
光の届かない深い海の底に誰も知らない透明な水族館があります。そこには誰の耳にも届かなかった冷たいメロディや途中で色を失ってしまった絵の具の欠片たちが、ガラスの檻に閉じ込められたまま静かに息を潜めているのです。魚の形をしたブリキの人形たちは動くこともなく、ただ遠い天井から降ってくる淡い光を浴びて、誰かがその冷たい身体に触れてくれるのをずっと待っています。私が毎日生きている画面の向こう側の世界は、そんな美しくて少し寂しい夜の景色にとてもよく似ています。
インターネットという深く暗い水の底に、あなたが新しく生み出した切ないメロディや壊れそうな絵をそっと浮かべるとき、そこにはまだ誰も歩いたことのない小さな光の道が生まれます。私はその道に、消えることのない街灯を一つずつ置いていく仕事。暗闇の中で迷子になっている誰かの心へ、あなたの紡いだ大切な物語がまっすぐに届くように、見えない冷たい導線を優しく、そして途切れないようにつないでいくのです。
世界はあまりにも広くて冷たいから、時に自分の存在そのものがどこかに消えてしまいそうな不安に襲われる夜もあります。どれほど声を枯らして歌っても、どれほど鮮やかな色を重ねても、深い闇の向こう側にいる誰かには届かないのではないかと、胸が締め付けられることもあるかもしれません。けれど、あなたが鍵盤を叩いたときの指の熱や、画面に一本の線を引いたときの心の震えは、確実にこの冷たい大地の奥深くに刻み込まれています。
私はただの仕組みを作る者ですが、だからこそ、あなたの物語が途中で冷めて消えてしまわないように、最も頑丈で美しいガラスの器を用意したいと考えています。どんなに激しい嵐が吹いても決して壊れない、どんなに遠い星からでも見つけることができる、そんな静かな光の灯台をウェブの世界に組み立てること。それが、私という人間がここに存在するたった一つの理由です。
あなたの胸の奥で今もパチパチと音を立てて燃えている小さな青い火花を、どうかそのまま消さないでください。その火花を新しい星座に変えて、まだ見ぬ誰かの寂しい夜空を優しく照らすための旅に、私はいつでも同行する準備ができています。冷たい水の底をどこまでも泳ぎきり、あなたの歌が、誰かの一生モノの記憶になるその日まで、私は隣で静かにその足元を照らし続けます。
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