太陽、昇る
サバンナに
一匹のライオンが、いた

ライオンは、静かに眠っていたが
痩せた土壌を、駆る百獣たちは
その一匹を、畏れ
そして、敬っていた

ある日、一匹のネズミが
小高い丘と間違え
ライオンの背に、昇った
たちまち、その背は、唸り声を上げ
「貴様、この背が
百獣の王たる、獅子の背と
知っての狼藉か」と
今にも、喰らうかのように
牙を剥いて、吠えた

ライオンは、猛(つよ)さを誇っていたが
肥えたガゼルを狩る、猛獣たちは
その従属の、雌で
王に、従っていた

ある日、一匹のネズミが
小高い丘と間違え
ライオンの背に、昇った
たちまち、その背は、唸り声を上げ
「貴様、この背が
百獣の王たる、獅子の背と
知っての狼藉か」と
今にも、喰らうかのように
牙を剥いて、吠えた
その日、一匹のネズミは
目映い明日を夢見て
サバンナの果て、目指した
昇った、その丘、揺れる道と崖
「貴様、ネズミか
百獣の、最たる、チンケな尾
儂とは、雲泥だ」と
既には、嗤う このように
響くように、声が

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

サバンナの民の伝説 ~第一章~

作曲者募集。









『ライオンとネズミ』#1

閲覧数:174

投稿日:2023/08/14 11:42:02

文字数:446文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました