【A】
白い壁 天井 狭い綺麗なベッド
見下ろす 窓の外 咲いてる あじさいの赤

【B】
小さなお城で 今夜も さあ 一緒に 遊びましょう
良い子にしていれば きっと おむかえがくるの……

【C】
痛い注射も ガマンするから お願い 早く 会いに来て?
ママの顔さえ 忘れちゃいそう
ほら あしおとが きこえる……

【A】
泣いてばかりの目は 色硝子で飾って
叫ぶだけのお口 針と糸で縫い付けて

【B】
今日はわたしがおいしゃさま さあ 暴れてはいけません
悪いところは 治しましょう おくすりをあげる……

【C】
白いお城は寂しいから ほら あかいはなを咲かせましょう
白い壁 窓 ボロボロのベッド
ねえ 夜がおわらない……

【C】
おいしゃさまごっこ 次はあなたよ 手術 お注射 逃げちゃダメ
ママの顔さえ 夢に溶けてく
あぁ わたしはだれだっけ……?


***
読み

【A】
しろい かべ てんじょう せまい きれいな べっど
みおろす まどの そと さいてる あじさいの あか

【B】
ちいさな おしろで こんやも さあ いっしょに あそびましょう
いいこに していれば きっと おむかえが くるの

【C】
いたい ちゅうしゃも がまん するから おねがい はやく あいに きて
ままの かおさえ わすれちゃいそう
ほら あしおとが きこえる

【A】
ないてばかりの めは いろがらすで かざって
さけぶだけの おくち はりと いとで ぬいつけて

【B】
きょうは わたしが おいしゃさま さあ あばれては いけません
わるい ところは なおしましょ(う) おくすりを あげる

【C】
しろい おしろは さみしいから ほら あかい はなを さかせましょ(う)
しろい かべ まど ぼろぼろの べっど
ねえ よるが おわらない

【C】
おいしゃさまご(っ)こ つぎは あなたよ しゅじゅつ おちゅうしゃ にげちゃ だめ
ままの かおさえ ゆめに とけてく
あぁ わたしは だれだっけ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【曲募集】白い病室、赤い夢

某楽曲の歌詞公募に宛てて書き下ろした歌詞ですが、選外となったため作曲して頂ける方を募集しております。
応募時のものから微妙に編集してあります。

病院系ホラーをテーマとした歌詞募集への応募作でしたので、そのように構成しております。

幼くして入院し、いつか来る“ママ”の迎えを信じてひとりぼっちで病に耐え、病院で“良い子”で遊んで待っていた少女。
過酷な治療(もしかしたら非人道的な実験なんかもあったかも)で正常な精神を喪ってしまった少女は、次第に幼さゆえの残酷さと無邪気な狂気が暴走していく。
結局一度も“ママ”は見舞いにすら来ることなく、会えずにいるうちに亡くなってしまった少女は悪意のない悪霊と化して、死んだ自覚のないままかつての彼女の“お城”である病室に留まり続け、病院の人を次々と残酷な“おいしゃさまごっこ”で取り殺していき、やがて病院は潰れ廃墟となってしまう。
そんな廃病院に肝試しに訪れた“あなた”。
あれほど待っていた“ママ”の顔も、自分が誰かすら忘れかけた少女の霊が、“あなた”を遊び相手にしようとやって来る……

そんなストーリーがイメージです。


なんとなく精神科か、もしくは何かしらの特殊な病の隔離病棟のイメージなのは、多分某有名和ホラーゲーのせいです。カメラで撮影するシリーズの任●堂から出たやつです。(笑)

非常に楽しく書かせていただきました。
作曲者様のご希望に応じまして、随所変更・削除・追加・アレンジ等可能です。

閲覧数:425

投稿日:2014/02/11 17:05:29

文字数:858文字

カテゴリ:歌詞

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