[A1]
右向け右で左向く君
風船みたいに膨らませた胸
うっかりその手を放せば
空を目指して飛んでいったまま

[B1]
「ハロー、こちらは惑星地球」
君の住居を探査中
今すぐ会いに行きたいから
「応答願います、ハロー？」

[S1]
ただ君が遠くになって
だからただ近くまで、って
泣いたって届かないって
果てしない闇とゼロ・グラビティ

「ハロー、何処にいますか？」
冷たくなった街で
ひとり生きた心地


[A2]
あるだけのオモイ掻き集め
ロケット飛ばすけどうまくいかない
「どうしてなんだ？」問い詰める
答えなんかとっくにわかってるのに

[B2]
「ハロー、こちらは惑星地球」
君の住居を探査中
今すぐ会いに行きたいのに
「応答願います、ハロー、ハロー？」

[S2]
ただ君が遠くになって
この街は冷たくなった
冥王星のその先に？
「悪くはない」
手放したグラビティ

「遠くに行きたいな」
窓の外眺める瞳（ひとみ）に映る星

（どうでもいいかとは思いますが、この部分の星は「街の明るいネオン」のつもりです）


[C]
ヤケになって笑う
隠したって無駄で
巡りだす思考　暗闇の迷路
藻掻く痛みが
待ち望む夜明け
不時着未来
「そこにいるでしょ？」


[S3]
ただ君が遠くになって
だからただ近くまで、って
泣いたって届かないって
果てしない闇とゼロ・グラビティ

「ハロー、すぐ行きます」と
冷たくなった街で
ひとり凪いだ心地