幻想を絡めてはまた零れ落ちて
何度も繰る遊び事に飽いてはまた捨て
何時か見た幻だけを抱いては
飽くなき夢を見続けるだけの日を送る

銀と銀が重なって響いては命失くし
赤と紅が飛び散って流れ滴って
抱えた夢は映し出される前に散って
僕はまた幻想の中へ沈んでは眠る

生を失った瞳を爛々と光らせては　人はそれを恐怖だと慄き刃を向ける
死を顧みず剣を振るい翳しては　人はそれを敵意と見做して刃を向ける
生きることを望めないこの地で僕は
幻想の中に身を絡めて眠る

ただこの身を鎮め剣と重ねれば大地に消ゆる言霊となる
人を崇め人を穢し人を消す存在に今制裁を下さんとすれば
嗚呼　面影が見えた君の残像だけが僕の脳裏に甦る
願い続けた恒久の平和に今　終止符が打たれ――


暗闇の中　常闇の中
ただ独り　生き続ける中
此処にいる理由も忘れ　生きている理由すら失くし
喪失の中を彷徨うだけの　泥人形のような人間に
何を求めて　何を奪う？
「どうして　貴方は生きるのですか？」


ただこの身を鎮め剣と重ねれば大地に消ゆる言霊となる
人を崇め人を穢し人を消す存在に今制裁を下さんとすれば
嗚呼　面影が見えた君の残像だけが僕の脳裏に甦る
願い続けた恒久の平和に今　終止符を打つ

ただ一人　貴方にだけ
全ての愛と　全ての平和を祈って――