燈火が消えた
夢の中で
今に見える
此処で終わりだ

冷たい視線も
聞こえる声も
全て 幻だ
きっと 誰も

空の向こうで揺れる揺籠
いつも此処で生きていたんだ、と
誰かが見つけてくれるまで
静かに息を止めた

こんな愚かな人生の事も
見知らぬ誰かが掬い取ってくれたなら
夏の先の あの丘で
待っているから
今はまだ其処で息をしていて

廃トンネルを抜けて、巨大な十字架を横切って
向日葵咲くあの公園を通り過ぎたら
風が飾る道の先に送電塔が立つ丘がある

そこでずっと、ずっと待っているよ

こんな汚れた人生の事を
君が、君達が覚えていてくれたなら
夏の終わりの 黄昏の下で
待っているから
今はまだ限りあるこの世界で
夢を見ていて

全ては始まり、いつかは終わる
その中で今を生きる君が
傷付く事があれば
私はずっとこの詩の中で
生きているから 見ているから
最期のその日まで
どうか どうか

そして、夢の終わりに近付いたら
迎えに行くから 待っているから
また会おう、全ての終わり

素晴らしい最期の空の下で。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

揺籠

閲覧数:91

投稿日:2023/09/22 00:00:19

文字数:458文字

カテゴリ:歌詞

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