『堕ちた怪物』

期待外れになりたくなくて
それでも何も出来なくなって
人の輪から逃げ出してみた
何だか怖くなって
歩いた先に道など無くて
それでも後に引けなくなって
惰性で進む無意味な惨状
憐れでしょう？

また苦しくて また泣きそうで
無力と知り 愚かさを知った
壊れ堕ちてく それが僕じゃなくても
どうかどうか愛してくれないか

グロテスクな怪物になって
何もかも全て壊してしまいそうだ
もう立ち直れないわ
二度と無い体験を味わっている
噛み締めろと誰かが言った
そう思えた
人らしさも今はちっさなもんで

人の温もりに触れたくて
自然と僕は君を求めた
寄り添う日々は満たされていて
何だか嬉しかった
しかし時には別れもあって
認められずに明かした夜も
今では夢の奥の片隅
綺麗でしょう？

「まだ捨てないで。 」「まだ行かないで。」
でも既に手遅れだと知った
ほんの少しで 僕が僕じゃなくなる
何処か遠く離れてくれないか

グロテスクな怪物になって
何もかも全て壊してしまいそうだ
二度と無い体験を味わっている
噛み締めろと誰かが言った
そう思えた
人らしさも今はちっさなもんで
鏡を見れば人なんて居なくて

グロテスクな怪物になった
我儘な僕を受け入れてくれないか
もう手も繋げないわ
二度と会えない 永遠に散っていく
堕ちて堕ちて堕ちて堕ちてを
繰り返す
でももし君が手を差しのべたなら
また何時か会えるかな ？