あんたの話を訊かせておくれ
手に負えない身の上じゃなけりゃね
あたしはあたしで話し切れない
身の上があるのさ

形見は何かと訊ねた時にゃ
おふくろの写真だと言ってくれ
それより何より忘れ切れない
恩はないねと言うから

    彼方に浮かぶ星は何だろうね
    星座占いなど知らないが
    流れて落ちた星は拾えるよ
    教えてくれた人はいま何処

  嗚呼、なんでもないよ
  嗚呼、なんでもないよ
  少しばかり星に見とれてただけさ

  嗚呼、なんでもないよ
  嗚呼、なんでもないよ
  今夜もまた風が震えてるだけさ



あんたの話はそれで終わりかい
甘く生きられてる人生だな
だけども優しい奴に巡(あ)えれば
それで素敵なことさ

思いも言葉も出せないうちに
怖じ気づいて消えたことはあるかい
つまらない意地を張った挙句に
噛みついたことはあるかい

    向こうで星が一つ流れたね
    願いを託す間もなかったね
    夜空に未練を見つめるよりも
    星の海に堕ちてしまいたい

  嗚呼、なんでもないよ
  嗚呼、なんでもないよ
  尖りすぎた月に目が眩んだだけさ

  嗚呼、なんでもないよ
  嗚呼、なんでもないよ
  闇は淋しく見せる手品なだけさ




  嗚呼、なんでもないよ
  嗚呼、なんでもないよ
  少しばかり星に見とれてただけさ

  嗚呼、なんでもないよ
  嗚呼、なんでもないよ
  今夜もまた風が震えてるだけさ

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【重音テト】 嗚呼、なんでもないよ 【オリジナル】

閲覧数:263

投稿日:2012/11/01 17:28:12

文字数:635文字

カテゴリ:歌詞

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