悲しみを恐れて 紛れていくんだね
暗闇を好むのは 君が君であるため
その差し伸べた手を 振り払って
孤独を選ぶのかい？

月の光が貴方を惑わすのならば
この月飼いが消してご覧にさしあげましょう
軋んだ歯車を回すウサギが
鈍色の瞳を向けた

嘘つかないでよ 触れた言ノ葉は揺れ
曖昧なの 分からないわ 天つ果てるビー玉
彷徨う旅人 行方 照らす彼方
ほら歩きだそう 解路はここかな

悲しみを恐れて 離れていたんだね
暗闇が怖いのは 君が君であること
そのはねのけた手 手繰り寄せて
安堵をつきたいのかい？

月の光を貴方が求めるのならば
この月飼いが叶えてさしあげましょう
もしその涙が乾くのならば 飴をあげましょう

恋焦がれたいの 焼けた言ノ葉は散れ
切願なの 分からないわ あかつ空のビー玉
彷徨う旅人 行方 陰る彼方
もう立ち止まろう アポロはここまで

歩けないの もう苦しいの
雨を仰ぐ 月に嘆く
鏡に写す 姿は くすんだ
灰のようでしょう

もう...
もう報われたいの 湿ける言ノ葉は染め
心傷なの 届かないわ 抉る澄んだビー玉
彷徨う旅人 行方 閉ざす彼方
もう諦めよう 文目も分かぬて