ラララ
夕焼けの残滓から逃げて
辿り着いた街は死んでいる
蜥蜴の這うコンクリートに
雑草の花さえも咲かない

切れかけの街灯に集う
数ばかりの蛾の群れ達
お前らの大事な子供ら
今まさに脅(おびや)かされてる

宵闇がくる前に
その黒い目で見つけて
僕を魅せて

さあ飛んでカナリア
絶海の孤島、彼方まで
その羽根はヤワじゃない
どこまでも行けるだろ

大丈夫、ここなら
僕しか見ていない
恥ずかしがることないさ
我慢なんてしないで


ラララ
夜が喰らう街並みに残る
煤けた灰の色のけもの
空(から)の金魚鉢を舐めていた
黒猫の鳴き声は甘く

爪を出されても怯まないでいる
錆びた鳥籠が君を守ってる
いつかそれが君を閉じ込めるため堅牢な檻になったとしても

どうか君は鮮やかに
空を刺すように鳴いて
僕を魅せて

さあ鳴いてカナリア
その喉が枯れ果てても
飾り物に似ている
壊れやしないもの

大丈夫、ここなら
僕しか見ていない
恥ずかしがることないさ
我慢なんてしないで


どうかもう一度だけ
舞い上がって見せて
僕を魅せて

さあ飛んでカナリア
君の望む彼方まで
その羽根はもう自由だ
天まで昇れるさ

さあ鳴いてカナリア
お別れの合図に
僕なら一人で平気さ
我慢なんてしないで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

路地裏のカナリア

閲覧数:241

投稿日:2014/12/22 23:17:46

文字数:542文字

カテゴリ:歌詞

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