<1A>
流れゆく時間(とき)は 緑を静寂へと
吐息凍らせる ひとりぼっちの白銀
<1B>
離れた指先から きみの体温を知る
仰いで見た空から ふわり 風花
<1S>
夢があふれていた 同じ場所から
もういちど 違う夢を見るの
snow melt 漂わせながら
<2A>
午後の大空が 夕陽に染まってゆく
凍えた睫毛に 灼熱の幻想
<2B>
逸らされた眼差しが 忘れさせた生彩
伸ばした手を握ると 仄か ぬくもり
<2S>
遥か遠い軌跡 振り返らないで
光射す 浮雲の切れはし
snow melt 春を告げてゆく
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