月影を避けるように
罪に寄り添う眼差し
大空を翔る夢は
古に見た幻
不意に窓に打ち付ける雨
せめてひび割れた土に花を運んで
柔らかいものに 触れられずに
温かいものに 目を背けて
あらゆる歌声に 耳を閉ざして
夜が来る
暗闇に潜むボクの
泥に汚れた指先
陽炎のようなキミは
どうせ彼方の幻
不意に浮かぶ記憶の果ては
いつか遙かな昔に捨てた色彩
叶わない夢と 諦めても
届かない夢と 投げ棄てても
僅かな残り火が 胸を燻り
夜が来る
目指した明日は まだ見えずに
閉ざした願いは まだ消えずに
淀みの泡沫に 永久に揺蕩う
夜が来る
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