「へえ、いろんな雑貨があるのね」
混雑した会場を歩きながら、メイさんは思った。
東京ビッグサイトで開かれている、「ザッカ・フェア」に彼女は来ていた。
「メイさん!」
向こうから、手を振って近づいてくる少年がいる。
「あら、レンくん」
それは、メイさんのお店、キディディ・ランドの常連のレンくんだった。
「メイさんも、来てたんですか」
「ここ、面白いわね」
二人は並んで、会場を歩き出した。
●雑貨とグッズのショーにやってきた
「メイさんは、こういうショーには、よく来るの?」
レンくんが尋ねる。
「そうね、ホビーとか玩具のショーはよく行くけど、こういう生活雑貨とか、インテリアグッズのショーも楽しいわね」
メイさんは言う。
「きょうは、何を見に来たの?」
「あのね、西ホールに『ニコビレ』のデザイナーたちが、出展してるんだって」
レンくんの問いに、彼女は答える。
「ニコビレ...ああ、マコさんたちですね」
「そうそう」
「それから、このホールの奥に、テトさんもいるらしいわよ」
「うん、僕も知ってる。行ってみましょうよ」
「そうね、まずテトさんとこヘ、いこうか」
●テトさんのブースに行こう
メイさんとレンくんは、歩きながら話した。
「インテリアグッズっていえば、僕、この間“ケン玉”を作ったよ。ボーイスカウトの授業で」
「へー。でもケン玉って、おもちゃでしょ。インテリアになるの?」
メイさんが聞く。
「うん、木のおもちゃは、飾ってもいい感じのインテリアグッズになるんだって」
「ふうん、そうか、ケン玉か」
メイさんは、腕組みをした。
二人は、東ホール奥の、テトさんのいるブースに来た。
「オッス!」「オッス」
テトさんとレンくんは、親指を立てて挨拶を交わす。
「久しぶりですね」
メイさんもブースに入ってくる。
●メイさんのケン玉
テトさんは、「株式会社またたき」のブースのコーナーに、
自分のアクセサリーや雑貨をならべさせてもらっているのだ。
「ねえ、テトさん。私、考えたんだけど」
メイさんが、テトさんに言った。
「はい?」
「木の玩具で、ケン玉なんて作ってみない?」
「ケン玉、ですか」
おや、さっそく始まったぞ。レンくんは思った。
メイさんは続ける。
「うん、ナチュラルでいい感じだと思うの。それに、いいアイデアがあるのよ」
「アイデア?」
テトさんとレンくんは、同時に聞いた。
「そう。ケン玉の棒のかたちを、今、はやりの“東京スカイツリー”にするの」
「へえ、それで玉は?」
レンくんが聞いた。
「玉はね、地球にするのよ。地球に親しむおもちゃ。とっても“エコ”でしょ」
メイさんは、得意気に言った。
テトさんは言った。
「じゃあ、地球を放りあげて、スカイツリーでつきさすのね」
地球をつきさして高らかに笑う、メイ社長。
レンくんは思った
「...なんか、チャップリンの映画、“ヒットラーの独裁者”みたいだ」( ̄ω ̄;)
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