夜の遠き白亜の月に 歌う未練聴く者も無く
砂の海に孤独に笑う 僕はヴィオラを奏でて
駱駝の行(ゆ)く道 陽の沈む夢の故郷(ふるさと)
求めてももう在らぬ黄昏に消えし誰かの影を愛し
遠ざかる影にただただヴィオラと歌う
貴方を探せず臆病に僕はここで詩を作るだけで
旅人から噂を聞くよ 元気で生きているようだと
砂嵐の中僕は歌う 過去の美しき日々を
砂漠の薔薇のように 人の夢は果敢無い
ヴィオラの傷が孤独なうた歌いを責め苛(さいな)んでいる
あの日引き止めれば世界は変わったと
その焦燥悲哀恋慕さえも僕には詩の音だった
オアシスの中僕は歌う
貴方と僕の滑稽な愛を歌う
行(ゆ)き別れ旅烏たちに
一夜の歌を歌い続ける
貴方 ヴィオラ 凍る夜 白亜の月
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