私達は手を繋いで　　いつまでも仲良しこよし
誰一人踏み出せない　ひとりぼっちの第一歩





"違う"ことが怖いから　　　一緒にお手手繋ぎましょう
"ふみだす"ことが怖いから　いつまでたっても飛び出せない
転ばないようにしないと　　両手がふさがっているから
私に降りかかるものから　　守ってくれる傘もない


土砂降りの雨に打たれながら　唄ったのは一つの唄
確かに私はすくわれたんだ　　たった一瞬の奇跡


雑音だらけの世界の中で　　一つの唄を唄いました
「届いてくれたら」いいな　なにもかもがちぐはぐで
私が初めて唄った唄は　　　一つの雑音だったけど
どんより暗い空の下　　　　私の中に響いてゆく





"違う"ことが怖いから　　　繋いだお手手が離れない
"ふみだす"ことが怖いから　君にとっては「その他大勢（エキストラ）」
転ばないようにしないと　　誰も支えてくれないから
私はふりほどけないのに　　みんなは先に行ってしまうの


何もない砂漠に一人　　　　思い出したのは一つの唄
いつの日か救ってくれた　　たった一言の奇跡


空っぽな世界の中で　　　　一つの唄を唄いました
「届いてくれたら」いいな　なにもかもが滅茶苦茶で
私が初めて唄った愛は　　　一つの雑音だったけど
空っぽな青い空　　　　　　どこまでも響いてゆく




手を繋いだ私達　いつの間にか　涙がこぼれた


「ごめんね」　　「ありがとう」　　「さようなら」




雨がやんで　花が咲いて　空が近くに
空に届くなら　きっと君にも―




温かい日差しの中　　　　　唄ったのは私達
それぞれが歩いてゆく　　　終わることのない奇跡を




大切だといえる世界で　　　一つの唄を唄いました
「きっと届くから」なんて　それしか信じてないのに
いつの日か届くだろう　　　理不尽な世界への果たし状
"違う"ことが怖くても　　　気づけたのなら　変われるから







君は　「その他大勢（エキストラ）」ではないのだから