窓からのびた影をみる ざらついた砂に寝転ぶ
揺らめくあの灯を眺めて 僕は今日を終えてゆくの

幾夜も待っていたから 帰りを待っていたから
夏草も枯れ頬も乾いた あの子に僕はやりきれない  

赤く染まったり 灰にかすんだり
ぷくぷくと泡立ったりして
白波立つ嵐の晩も 海を見つめている

このまま灯の降る方へ せめて一夜の夢
解けてゆく まやかしでも
正義かどうかなんて知らない
冷えた風を切って身に纏って
嘘は得意だから

そして歩いていこうか 濡れ固まったこの砂
直ぐに溶ける 夢浮橋
そこに意味なんてなくたって
生きてる意味もわかっていないから
僕にはわからない

影から声を聞いている 鮮やかで感情的な
この身で味わうことの無い 今日も時を忘れてしまう

石を投げられ 路傍に身を伏せ
情けなく逃げ出したりして
それでもまだ吠えてる僕も 
海を見つめている

このまま灯の降る方へ せめて一夜の夢
解けてゆく まやかしでも
正義かどうかなんて知らない
冷えた風を切って身に纏って
嘘は得意だから

そして歩いていこうか 濡れ固まったこの砂
直ぐに溶ける 夢浮橋
そこに意味なんてなくたって
生きてる意味もわかっていないから 僕は

僕がケモノでいる限り 隣を歩くこともないけど
夜が少し明るいだけで 心がふわりと弾む気がして

このまま灯の降る方へ せめて一夜の夢
解けてゆく まやかしでも
正義かどうかなんて知らない
冷えた風を切って身に纏っている

そして歩いていこうか 濡れ固まったこの砂
直ぐに溶ける 夢浮橋
そこに意味なんてなくたって
生きてる意味もわかっていないから 僕は

遠くの波がやってきて 消えたらきっと朝になる
そしたらまた夜になって いつか大人になって
灯りの数も減っていって 夜が暗いと知る僕さ
そしたらまた思い出して 海を見に行こう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

(歌詞)ぼくのまやかし

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投稿日:2023/12/28 09:54:51

文字数:784文字

カテゴリ:歌詞

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