桜の花びら散るたびに少しずつ削れる私の身
散りゆく花びら広がって楽譜の上にひらひらり
その花びらを見つめながら私は最後の歌を歌う
春の日差しがまぶしいくらいの部屋の中
私の身を照らしながら私を包む春の歌
夏の日差しが暑くてまぶしい部屋の中
私の身を焦がしながら私を囲む夏の歌
秋の日差しがきらきら光る部屋の中
私の身を光らせながら私を避ける秋の歌
冬の日差しが雪を照らす部屋の中
私の身を溶かしながら私を写す冬の歌
春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)過ぎてゆく四つの季節
どの季節もとても美しかった
だけどもどの季節(うた)も私の身を癒すことはできない
私のすべての思い出も
私のすべての歌詞も曲も
すべて私の中にあるものを
歌として作り上げた音符がない楽譜
私の身も長くはもたないその前に
この歌を歌いとげたい
そして最後に私が何かを残せるのなら
私のすべてを吹き込んだこの歌を
この桜の木の下にしまっておこう
桜の花びら散るたびに少しずつ削れる私の身
散りゆく花びら広がって楽譜の上にひらひらり
その花びらを見つめながら私は最後の歌を歌い切る
桜吹雪と共に消え行くこの身
あの空の果てに私が見たものは
『大輪の桜の木』
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