暮れる宵の彩(いろ)に
染まる雲霞(くもかすみ)
揺らぐ空の端に
影落とす沈黙

灯(とも)る燈(あかり)一つ
風前に踊り
映す部屋に一人
静かに息づいて

忘るるかと浮かぶ笑み
憂い振り切れず
此れ恋しく思わせど
傍に人は見えず

掲ぐ月に盃映し
夢に語る
馳せた顔に重なる桜(はな)の
散り様(ざま)清(さや)く

光る月の庭に
浮かびゆく桜(はな)に
零す吐息一つ
覚めぬ夢望めど

反(かえ)す水面(みなも)白く
揺らぐ様(さま)さえも
夢に縋る姿
水鏡(すいきょう)嘲笑う

零(こぼ)れた一雫(ひとしずく)
桜(はな)に潜ませて
此れ恋しく思わせど
傍に熱はあらず

仰ぐ空に盃翳(かざ)し
雲を透かす
夢は夢と秘そやかなりて
一片(ひとひら)雫

夢を追いて盃伸ばし
夢幻(むげん)と消ゆる
彼(か)の日見えた微笑みさえも
記憶の彼方

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夢の鏡

今はもう隣にいない君を思う。

endyさん(http://piapro.jp/a_endy)にご依頼いただきました。

閲覧数:289

投稿日:2016/03/04 20:23:22

文字数:374文字

カテゴリ:歌詞

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