「君の書く絵が好き」なんて
こっちを見ながら
唇だけ動かして言うんだ
素っ気ない返事なんかをして
キャンパスの方を向いたまま
君から見えないキャンパスの中には
僕を見つめる君もペンの先にいるんだ
君と会わせた唇は
甘いモノ食べ過ぎたみたいに
頭の中がくらくらするんだ
僕の人生初のキスは
君から落とされたキスに奪われて
風船みたいに軽かった
周りに音が溢れかえって
君の声が聞き取る事さえ
上手にできなんだ
少しずつ交わすようになった言葉も
ペンの音や僕の心音で薄れていくんだ
怪しげに笑ってくれる君が好きだ
決して手に入らない君が愛しいんだ
君と会わせた唇は
甘いモノ食べ過ぎたみたいに
頭の中がくらくらするんだ
一杯にためた息は
吐かないままですぐ離れるほどの
短いキスだったけど
まわりの時間だけが
ゆっくり進み出すんだ
「好きな人が出来たんだ」
泣きながら、悲しそうに告げるんだ
君は泣き続けるんだ
僕は立ち止まることしか出来ないんだ
最後に一度だけって交わした唇は
今までよりすごく渇いてたんだ
君と会わせた唇は
甘いモノ食べ過ぎたみたいに
頭の中がくらくらしたんだ
君との最後のキスは
いつか忘れるんじゃないかってくらい
短いキスだったんだ
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