幽霊シンガー


気づいたらいつの日か此処に居た　みんな同じ青空の下
らららら1人で毎日歌う　届かぬ想いメロにのせて

歩き寝て起きて　また朝が同じ日が
何度叫んでも　何度泣き散らしても　世界の一部に溶けてく

みんなと同じ　普通の生活すらも
ただ一緒に居て　笑い合えたならそれで良かった
誰も知らない　誰にも聞こえない声
手も握れない　抱きしめ方なんて分からない
愛の重ささえ知らないの

透明な日で鳴った音が　募り　歌う意味になって
聞こえるはずのない歌が　いつか　響く日を願って

花が咲いても　葉が枯れ落ちても
空の様変わらず　此処に居る

失くすものすらも　友達も何もない
このまま消えても　何も変わらない　この世界に私は要らない？

もう良いのかな　なんだか疲れてしまった
全ての人に　無視され生涯永遠に独り
ほら失敗作　どこかで間違ってしまった
神様もきっと　私のことなんて見えてない
こんな世界もう捨てようか

しくしく歩いた街の外れ　人の来ない深い森の奥で
ボロボロ捨てられたゴミスピーカー　埃払い電源つけてみる
ノイズ混じり音流れてくる　困惑する人達街の中
何処からともなく聞こえてくる　見えない想いが響いた

色付いていく　輪郭縁取られてく
初めての想い　こんな気持ちなんて分からない
ここからスタート　生まれ直して始まる
らららららら　世界が耳傾け聴いてる
泣いて歌う幽霊シンガー