※注意
この物語は悪ノP様作「悪ノ娘」「悪ノ召使」の二次創作です。
あまりの感動のため、思わず書いてしまいました。
悪ノP様から削除以来があれば、即座に削除させていただきます。
原曲 悪ノP様
「悪ノ娘」http://piapro.jp/a/content/?id=sjgxgstfm2fg2is4
「悪ノ召使」http://piapro.jp/a/content/?id=ktapoh00jbyf60v3
少女は、泣き叫んだ。しばらくして、人々はちりぢりに去って行った。少女は、その後もしばらくその場に立ち尽くしていた。だが、誰も、彼女が王女だということには、気づかなかった。少女は思った。
「お兄さん、なぜ、言ってくれなかったの。どうして私をおいていってしまったの。私は、これから、どうすればいいの。」
少女は、目的もないまま、歩き始めた。頭に浮かんでくるのは、召使として、いつもやさしく接してくれた兄のことばかり。
「お兄さんは、いつも私にやさしかった。どんなわがままも聞いてくれた。いつも笑顔で。でも、あの時だけは、違った。私が緑の国を滅ぼすといった時。そして、その国の王女が殺された時。私に、わからないように泣いていたお兄さん。それでも、私には無理して笑いかけていた。あの頃から、私は、少しずつ変わってきた気がする。大切なものをなくす悲しみ。そして、今、本当にそれがわかった。なぜ、なぜ、もっと早く気づかなかったんだろう。」
しばらく、歩いているうちに、お兄さんがたまに話してくれた話を思いだした。お兄さんの故郷の話。少女は、そこへ向かった。山間の険しい道を歩くことは初めてだった。しかし、泥だらけ、擦り傷だらけになりながらも、少女は歩き続けた。そして、やっとのことで、開けた場所に出た。畑が広がる間にぽつぽつと民家がある。
「ここなのかな」
疲れた足をさすりながら立っていた。すると、傍らから、
「レン」
という声が聞こえた。その少年は、笑いながら、私に近づいてくる。
「私のこと、お兄さんと間違えてるのかな。」
私は困惑した。
「久しぶりだな。帰ってきたのか。」
少年は、言葉を続ける。
「うん。」
とりあえず、私は答えた。
その二年後、リンは、病で亡くなった。そして、リンをレンと読んだ少年は、彼女の墓を作った。墓標には、こう書かれてあった。
「リン、レンここに眠る。来世でも、仲良き兄妹で生まれることを、ここに願う。」
少年は、知っていたのだ。レンでないことを。その少年は、レンがたった一人、自分の境遇を語った親友であった。二年前、レンによく似た少年がやってきたとき、レンでないことにすぐに気づいた。そして、王女が処刑されたことも、すでに聞いていた。少年は全てを理解した。そして、レンの妹をレンとして迎えた。
少年は、親身に少女のことを世話してあげていた。その少年のレンに似た優しさに、少女は、少しずつ、心開いていく。しかし、それとともに少女の病も少しずつ悪くなっていった。
それから、一年の月日がたった。少年は、いつの間にか、少女に惹かれるようになっていた。そして、あるとき、少年は少女に打ち明けた。
「レン、話があるんだ。・・・・僕は君がレンじゃないことを知っている。」
そして、少年は、すべてを少女に話した。
「リン、僕は君のことが、好きだ。」
少女は驚いた。少年の話を聞いて。そして、うれしくもあった。少女にとって、自分を愛してくれた人は、父の死後、兄のレンだけであった。王宮にいたものは皆、自分を恐れるか、おべっかを使うものばかりであった。
しばらくして、二人は結婚した。そして、少年の告白から1年後、子供が生まれた。だが、その子供の誕生とともに、リンは、この世を去った。病気のせいであった。
それから、少年は、子供を育て、墓を守っていた。赤ん坊も成長し、少年もまた立派な青年となっていた。青年は、墓の前で、子供に話した。
「この墓は、お前のお母さんと、お母さんの仲良しだったお兄さんの墓だよ。二人は、ずっと離れていたけど、今は一緒にいるんだ。」
なぜ、レンはリンのする全てを許したのだろう。ただ、双子の妹だからか。レンは知っていた。リンがそう長くないことを。故郷を出て、城に向かった時は、ただ、妹に会いたい一心であった。
しかし、そばに使えている間に、レンは、リンの病気のことを知る。そのとき、レンは、決心した。リンの思うようにさせてあげようと。
おわり
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