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※こちらは『悪ノ娘』『悪ノ召使』そして小説『悪ノ娘 黄のクロアテュール』をもとに作成した替え歌です。
小説版を読んでいない方はネタバレになると思われます、ご注意ください。
問題がございましたら削除致します。
歌詞は↓
私は王女 君は召使
立場を分かつ有能な従者
私に逆らう者がいるなら
全て粛正してし...【替え歌】悪ノ召使 -悪ノ娘視点-
友紀
粛清を終えたミスティークの3人は、レオナルドの部屋へと戻っていた。女王に報告をする為にだ。
「終わったよ…リアーナ……」
レオナルドが発する鈴鳴りの声が震えており、哀傷に満ちた表情へとなっている。大臣への粛清が、彼女を悲嘆に暮れさせていた。
「よく、やってくれた……ミスティークよ。そなた たちの...G clef Link 元騎士団長11
History of HM
螺旋階段を上がる3名の内、ほんの僅かだがレオナルドは身震いしていた。なぜなら、これからヒトを殺めなければならないからだ。それに闇の力に囚われてしまったとはいえ、カムパネルラは彼女にとっても恩人であるからだ。
魔導国家の女王とその召使、身分の立場は違えど双子の姉妹である彼女たちは、幼き頃よりカムパ...G clef Link 元騎士団長10
History of HM
[ジャッロの教会]
魔導国家ジャッロの公共施設である教会の聖堂へ、ミスティークの3人が来ていた。聖堂内に入ると、まず見えるのが明かりの点いたステンドグラスである。絵画を模した色鮮やかなステンドグラスが、館内の上部へ至るところに貼られている。
次に何列にも並んだ艶のある木製の長椅子が見えた。これは...G clef Link 元騎士団長9
History of HM
リアーナが云う悪意ノ闇とは、過去にイルヴァルス大陸へ堕り、大国同士の争いを裏で手引きした者たちの通称である。この闇は人知れず忍び寄り、人々へ絶望と恐怖を与えていき、やがて大陸全体を禍々しい悪意の渦に染めてしまう畏れがある。
当然ながら、この場に居る4人も魔導国家ジャッロに起きようとする、非常事態...G clef Link 元騎士団長8
History of HM
「来ましたわよレオナルド、女王陛下」
さきに姿を現したのはイザベラであった。どうやら彼も入浴後だったそうで、自らの手で乳液を顔に塗りながら入ってきた。寝間着は筋肉質な肉体美を強調させる上下スパッツ姿へとなっており、彼が入るとラベンダーの香りが部屋のなかに漂っていた。
「女王陛下。お城勤務後にレオナ...G clef Link 元騎士団長7
History of HM
その一方、屋根の上から飛び立った烏はと言うと、城の外周を滑空した後に、明かりの点いた高い小窓の一室を潜り抜けて入るのだ。烏が入った場所とは、レオナルドが召使として女王に与えられた個室である。
着地してからすぐ様、レオナルドは姿を烏からヒトへと変えていく。
「…………」
彼女は酷く動揺していた。...G clef Link 元騎士団長6
History of HM
[ジャッロ城のバルコニー]
2人はバルコニーへと姿を移した。この場所は幼い頃から、なにかあった時に密会をする空間である。
バルコニーから辺りを見渡せば、まず目に入るのが高くそびえ立つ塔の存在。
この塔は城に併設する教会の鐘が備えられる設備であり、民たちがジャッロ城を象徴する際に用いる目印なのだ...G clef Link 魔導国家の頂点7
History of HM
その人物は、紺色をした魔術師のローブを着る老人男性。老人男性は樫の木で作られた杖を床に着きながら、ゆったりとした歩み足で玉座の前にへと来る。
「体調はどうであるか? 大臣のカムパネルラよ」
カムパネルラ……老人男性はリアーナから、そう呼ばれた。名の前に大臣と称される老人男性こと、カムパネルラは王...G clef Link 魔導国家の頂点6
History of HM
これによりリアーナ女王が率いし華麗なる魔術師たちが集う、魔導国家ジャッロの主力となる人物たちが此処に集結する。
まず、リアーナ女王は召使のレオナルドに尋ねた。それは偵察の結果についてである。
「レオナルドよ。明日に走らせる、魔導列車の経路はどうであったか?」と扇子で自分を扇いでいるが、どことなく...G clef Link 魔導国家の頂点5
History of HM
まず、召使レオナルドの行方について答えたのは眼鏡を掛けた魔術師、ダニエラであった。
「女王陛下。召使のレオナルドは現在、明日、フォレスタ・キングダムで催される姫君の誕生日パーティーへの参列に使用する、魔導列車の運行ルートを偵察しております」
「おおっ、そうであったか。流石はレオナルドじゃ。妾がミス...G clef Link 魔導国家の頂点4
History of HM
「ゼェゼェ……ハァハァッ……」
呼吸がまともにできない程の地獄である状況下のなかで、トスカーナ・マニアーコは歌を謳いあげた。大理石の床上で横たわり、その身を擽りの反動で痙攣させ、鼻水と涎を垂らしながらも絶叫ミュージカルを遣りおおしたのだ。
「ヌゥわぁッハッハッハッ!。どうじゃ! 妾のパニッシュハン...G clef Link 魔導国家の頂点3
History of HM
「そうじゃったな……。そちは妾の大好物、ブリオッシュを“こげぱん”にした罪がある」
リアーナ女王がそう言うと、一枚の皿の上に乗せた菓子パンをトスカーナに見せつけていく。菓子パンことブリオッシュなる、この食べ物はリアーナ女王にとって3時に食べるオヤツのなかでも、大のお気に入りだそうだ。
大のお気に...G clef Link 魔導国家の頂点2
History of HM
イルヴァルス大陸の北部には、もう一つの巨大な国が存在する。その国の名は魔導国家ジャッロ。魔導師の帽子と杖を装備した、華麗なる魔術師たちが集うジャッロには、その頂点にイルヴァルスの規律を守りし女王が君臨する。
魔導国家ジャッロの国内は箒に乗った魔術師たちが空を飛び交い、路上には道路に線路が敷かれた...G clef Link 魔導国家の頂点1
History of HM
プロローグ 二年前
賑う道から離れた裏道に、一人の少女がいた。鮮やかな金髪と大きな白いリボンが目立ち、顔つきはどこか高貴な雰囲気がある。近くには不機嫌な顔をした男、向かい合って会話をしていた。
「……その事は謝ったでしょう。怪我をしているのなら病院まで案内しますよ?」
「謝るだけじゃすまねぇって言っ...むかしむかしの物語 王女と召使
matatab1
君は弱者 僕は傍観者
運命隔つ哀れな二人
君を守るそのためならば
僕は何だってしてみせる
陽射しの下(もと)僕らは出会った
包み込んだコマドリの声
村人(おとなたち)の勝手な都合で
僕らの関係は隔たってしまった
たとえ世界の全てが
君のことをで笑っても...緑ノ騎士(悪ノ召使替え歌)
万華
「うわ、もうおやつの時間」
ガラン、ガランと手持ち鐘を振りながら、当直の修道女が施設内を歩き回る。
エルド修道院にも鐘楼は有るけれど、革命前の物資不足で鐘が取り外されてから、こうして時間を知らせに自分達で施設内をまわる様になったらしい。
私は礼拝堂の掃除を切り上げて食堂へ急ぐ。
焼きたてのブリオ...黄昏ト鐘ノ音
仔羊
話をしよう。
その共同墓地は格好の遊び場だった。旧王都という街中では子供たちの遊び場は少なく、近場で人気のなく木々に覆われたそこは最適だった。
私が「彼女」に気付いたのは、ある日のこと。
かくれんぼの場所探しの最中、ある墓標の前の彼女を見つけた。その修道着は確かエルド派のものだ。
私は目の前の「彼女...悪ノ娘 黄のアンコールあるいはビス
万華
第五章 祖国奪回 パート6
天主からの援軍が丁度東門へと駈け出そうとしたとき、その兵らは目の前に現れた赤騎士団の姿に度肝を抜かされる羽目になった。軍を移動させるために目一杯に開かれた城門めがけて、およそ千名の革命軍がまるで一本の槍のように帝国軍を切り裂いていったのである。その様子は執務室で指揮をと...ハーツストーリー76
レイジ
第五章 祖国奪回 パート5
帝国軍に、混乱が広がった。
そもそも城門がこれほど簡単に抜かれるなど、帝国軍の誰ひとり想定していなかったのである。そして、帝国軍の構成も不運を呼んだ。上意下達を徹底することで精強な軍を確保していた帝国軍ではあるが、予想の範疇外で次々と発生する事態に対応しきれず、城内に...ハーツストーリー75
レイジ
第五章 祖国奪回 パート4
ゴールデンシティ総督府、言わずと知れた黄の国王城の歴史は創設者たるファーバルディ大王の時代にまで遡る。当時のゴールデンシティ周辺は至る所に芦が生える湿地帯であったという。だからこそ、当時大陸を支配していたフラン帝国をして重要な拠点とは見なされなかったのである。当時の中心...ハーツストーリー74
レイジ
第五章 祖国奪回 パート3
「案外、すんなりとことが進みましたな」
フィリップ市役所の一室でロックバードが言った。フィリップ市を陥落させて数日が過ぎた日のことだ。
「ちょっと汚い手だとは思ったけど、仕方ないよね。それに思わぬ収穫もあったし」
リンは笑顔でそう言うと、アレクが楽しげに頷いた。
「お...ハーツストーリー73
レイジ
リーンゴー―ン。午後二時の鐘がなる。
『悪ノ王女』の命はあと一時間。
なんかなぁ・・・と『悪の王女』の僕――入れ替わった弟はつまらなかった。
(あっというまだよな・・・)
たしか、青の王子が緑の娘―――『王女』のところのお菓子作りの娘―――に乗り換えたことが
判明したのが一ヶ月前...悪ノ・・・
kanagawaaiti
第十一章
時は、黄色の国の革命の、フィナーレまで遡る。
「違う! その子は王女じゃない!」
叫んだ少年の――少女の青い瞳は、まっすぐメイコを貫いていた。
(まさか――?)
教会の鐘が、鳴りはじめる。
少女はマントを翻して駆け出した。メイコの隣で、王女であるはずのひとが、叫ぶ。
「あら、おやつ...悪ノ娘 -Original Happy End- 【第十一章~終章】
らいおんおいる
第七章
青の国の小さな港町。その、小さな教会から、真っ白な長い髪をなびかせて、一人の娘が現れた。
物憂げな表情で、海沿いをそぞろ歩く。
黄色の国に祖国が滅ぼされたと聞いたのは、ついこの間のこと。同時に、この国の王が姿を消した。そのすぐ後に、黄色の国で革命が起き、悪ノ娘が死んだと聞いた。
あの...悪ノ娘 -Original Happy End- 【第七章~第十章】
らいおんおいる
第四章
「王女さま、青の国の王と、その婚約者の方が、面会に来られました」
少年の顔が、ぱっと明るくなった。それに目を留めて、王女は不審そうな顔をする。
「いいわ、会いましょう」
「お初にお目に掛かります、カイトと申します」
「ミクと申します」
娘と王は、礼儀正しく会釈した。
王女も、黄色いドレ...悪ノ娘 -Original Happy End- 【第四章~第六章】
らいおんおいる
序章
顔に苦悩の皺を刻んで、侍医は首を振った。
「駄目ですな。あとひと月、持ちますまい」
彼女は、唇を噛みしめてうつむいた。赤い髪が、頬に掛かった。
「計画を実行するには、今しか……」
窓辺に寄って、夜空を見上げた。真冬の星が、降るように輝いている。
まだ顔も知らないその人に、赤い髪の女は呟...悪ノ娘 -Original Happy End- 【序章~第三章】
らいおんおいる
「寒いですわ…やはり家出なんてするべきではなかったのかもしれないわ」
いけない。この喋りかた、直さなくては…
それに出てきて正解ですわ。家にいればあの丸々太った気持ちの悪いあの方と結婚しなければなりませんもの。
リリアンヌ…あなたには悪いわね。でも私は行くわ。もう帰らない。
そんな少女の行く手を阻む...La révolutionnaire (ラ レボリューショナル)1.0.2
Vクリエーター 紅 Lyriane 紗月
丘から離れては、城へと向かうルカ。
その歩くだけでありながら、彼女には何か不思議な雰囲気がありました。
………そんな雰囲気があればもちろん。
「おぉー、ルカ様、久しぶりじゃないかー!!」
「えぇ、ただいま。今回は手ぶらだけどね。」
彼女が城下街に差し掛かろうとした所で、街門番が目ざとく見つけ、声を上...数多の悲劇、一つの奇跡~とある観測者のタイザイ記第一幕ノ肆~
あまねこ
大広間を出、城も出たアマネは、城下町全体を見渡せるような小高い丘に、一人佇んでいました。
「クククッ……フハハハハハハハ!!こんな簡単に受け取ってもらえるとはなぁっ……!!」
急に笑い出すアマネ。そこへ……
「何が、そんなに可笑しいのかしら?」
「おっと、これはこれは。アルデルカ様ではありませんか。...数多の悲劇、一つの奇跡~とある観測者のタイザイ記第一幕ノ参~
あまねこ