イチオシ作品
前のバージョンで
・背景なし
・背景・パンケーキなし
・背景・パンケーキ・フォークなし
が入っていますので、動画などに使っていただける方がいたりしたらとても嬉しい。
最近の投稿作品 (20)
- ちょこ・ら・た・た・た・た♡
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恋愛シミュレーション
君のこと 好きになったフリをした
恋する気持ちが知りたくて
君の声 しぐさや言葉 リピートして
ときめきの色を重ねたの
好きって どういうコトですか?
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My Way
「またできたよ」って 君の笑顔
「歌って」って返した声が遠い
君の新しい歌聴くたびに
胸の底にすきま風
君との距離が離れてくみたいで
- Infinity
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花火大戦
《前哨戦 装備は事前に確認すること》
「明日、花火大会だよねっ」
リンは、居間のカレンダーの前に直立して言った。声が、うわずって心もち震えている。
「あー、そうだったわね。お酒がたっくさん呑めるわあ」
本来とはかけ離れた意味で、メイコが嬉しそうにする。ミクがそれをすぱっと切った。
- 「驚いたかな?」
- pancake
- 39の日
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悪ノ娘 -Original Happy End- 【第十一章~終章】
第十一章
時は、黄色の国の革命の、フィナーレまで遡る。
「違う! その子は王女じゃない!」
叫んだ少年の――少女の青い瞳は、まっすぐメイコを貫いていた。
(まさか――?)
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悪ノ娘 -Original Happy End- 【第七章~第十章】
第七章
青の国の小さな港町。その、小さな教会から、真っ白な長い髪をなびかせて、一人の娘が現れた。
物憂げな表情で、海沿いをそぞろ歩く。
黄色の国に祖国が滅ぼされたと聞いたのは、ついこの間のこと。同時に、この国の王が姿を消した。そのすぐ後に、黄色の国で革命が起き、悪ノ娘が死んだと聞いた。
あの二人、私の一番大事な人と、彼女の大事な青の王は、無事に戦火を逃れただろうか。自分から縁を切った私に、その答えを知る術はない。
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悪ノ娘 -Original Happy End- 【第四章~第六章】
第四章
「王女さま、青の国の王と、その婚約者の方が、面会に来られました」
少年の顔が、ぱっと明るくなった。それに目を留めて、王女は不審そうな顔をする。
「いいわ、会いましょう」
「お初にお目に掛かります、カイトと申します」
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悪ノ娘 -Original Happy End- 【序章~第三章】
序章
顔に苦悩の皺を刻んで、侍医は首を振った。
「駄目ですな。あとひと月、持ちますまい」
彼女は、唇を噛みしめてうつむいた。赤い髪が、頬に掛かった。
「計画を実行するには、今しか……」
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明日
せまく暗い、閉じた部屋にうずくまって、浅い息をくりかえした。
体中が、貫かれるように激しく痛む。残された時間がわずかであることが、手に取るように分かった。
千切れた紙飛行機のかけらを、握りしめる。
あの子の姿が、浮かんでくる。風に舞い上がる白いワンピース。きらきらと輝く髪。
あの子に、会わなきゃ
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三度目の奇跡【後編】
――うたが、きこえる……。
――知ってる……この声……。
――この歌は……
少年はぼんやりと目を開いた。どうやら、泣き疲れて眠っていたらしかった。二晩も海の上で夜を明かしたのだから、そもそも疲れが溜まっていたのだろう。
夢うつつに聞こえた歌が、今も微かに響いていた。少女の声だ。かわいらしい、綺麗な声。でも、どこか知っているような気がする声。
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三度目の奇跡【前編】
一度目の奇跡は、君が生まれたこと。
二度目の奇跡は、君と過ごせた時間。
三度目は――
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「何だ、あれ? 島……?」
- 謹賀新年2014