鏡音一家の御旗に恥じぬよう、マイペースに修行中。 メッセージはこちらのお題箱へどうぞ https://forms.gle/TUkMkARmjXuHB9Yz6
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ちょこ・ら・た・た・た・た♡
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君のこと 好きになったフリをした
恋する気持ちが知りたくて
君の声 しぐさや言葉 リピートして
ときめきの色を重ねたの
好きって どういうコトですか?
恋って どういうモノですか?
心とうらはら 妄想ふくらみ
気持ち置き去りで 頭だけ走った
君のことが 見られない
ねえ だって...恋愛シミュレーション
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「またできたよ」って 君の笑顔
「歌って」って返した声が遠い
君の新しい歌聴くたびに
胸の底にすきま風
君との距離が離れてくみたいで
心の奥でひそかに叫んだ
いや 置いていかないで……
スタートラインは同じだったはず
なのに君の背中 遠くなってく
君の名前を叫びたいけど...My Way
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Infinity
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《前哨戦 装備は事前に確認すること》
「明日、花火大会だよねっ」
リンは、居間のカレンダーの前に直立して言った。声が、うわずって心もち震えている。
「あー、そうだったわね。お酒がたっくさん呑めるわあ」
本来とはかけ離れた意味で、メイコが嬉しそうにする。ミクがそれをすぱっと切った。
「いつもさん...花火大戦
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「驚いたかな?」
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pancake
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39の日
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第十一章
時は、黄色の国の革命の、フィナーレまで遡る。
「違う! その子は王女じゃない!」
叫んだ少年の――少女の青い瞳は、まっすぐメイコを貫いていた。
(まさか――?)
教会の鐘が、鳴りはじめる。
少女はマントを翻して駆け出した。メイコの隣で、王女であるはずのひとが、叫ぶ。
「あら、おやつ...悪ノ娘 -Original Happy End- 【第十一章~終章】
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第七章
青の国の小さな港町。その、小さな教会から、真っ白な長い髪をなびかせて、一人の娘が現れた。
物憂げな表情で、海沿いをそぞろ歩く。
黄色の国に祖国が滅ぼされたと聞いたのは、ついこの間のこと。同時に、この国の王が姿を消した。そのすぐ後に、黄色の国で革命が起き、悪ノ娘が死んだと聞いた。
あの...悪ノ娘 -Original Happy End- 【第七章~第十章】
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第四章
「王女さま、青の国の王と、その婚約者の方が、面会に来られました」
少年の顔が、ぱっと明るくなった。それに目を留めて、王女は不審そうな顔をする。
「いいわ、会いましょう」
「お初にお目に掛かります、カイトと申します」
「ミクと申します」
娘と王は、礼儀正しく会釈した。
王女も、黄色いドレ...悪ノ娘 -Original Happy End- 【第四章~第六章】
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序章
顔に苦悩の皺を刻んで、侍医は首を振った。
「駄目ですな。あとひと月、持ちますまい」
彼女は、唇を噛みしめてうつむいた。赤い髪が、頬に掛かった。
「計画を実行するには、今しか……」
窓辺に寄って、夜空を見上げた。真冬の星が、降るように輝いている。
まだ顔も知らないその人に、赤い髪の女は呟...悪ノ娘 -Original Happy End- 【序章~第三章】
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せまく暗い、閉じた部屋にうずくまって、浅い息をくりかえした。
体中が、貫かれるように激しく痛む。残された時間がわずかであることが、手に取るように分かった。
千切れた紙飛行機のかけらを、握りしめる。
あの子の姿が、浮かんでくる。風に舞い上がる白いワンピース。きらきらと輝く髪。
あの子に、会わ...明日
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――うたが、きこえる……。
――知ってる……この声……。
――この歌は……
少年はぼんやりと目を開いた。どうやら、泣き疲れて眠っていたらしかった。二晩も海の上で夜を明かしたのだから、そもそも疲れが溜まっていたのだろう。
夢うつつに聞こえた歌が、今も微かに響いていた。少女の声だ。かわいらしい...三度目の奇跡【後編】
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一度目の奇跡は、君が生まれたこと。
二度目の奇跡は、君と過ごせた時間。
三度目は――
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「何だ、あれ? 島……?」
ウォータービークル(主に水上を移動するための、小型の乗り物)の中で、少年はモニターを注視した。ビークルの上部を覆う透明な屋根に荒波が打ちつけるせいで、肉眼では外の...三度目の奇跡【前編】
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謹賀新年2014