夜を消して歌い出す君は
眠れる白い世界を藍に落とした

嘘に焼かれた誰かの声が
どこか遠くの夜空で広がった

燃えて砕けていく刹那
放り捨て壊してしまうの

夢想の中で枯れた花弁
濡れて彷徨う景色を見つめてた

終えて咲き誇った命
抱き締めてまた走り出すよ

踊る真夜中、描いて
僕は呼吸忘れていく

零れ落ちた水滴のように
僕も透明なまま

君と(同じ)
色に(強く)

染まれたなら良かったの

澄んだ瞳の水面(みなも)に
影を縫い付け

ずっと(傍に)

いたいよ、永遠に

酷く疲れた誰かの顔は
どこか遠くの夜空を見つめてた

凍え震えている夢は
色褪せて歪んでしまうの

空のつぎはぎ、裂いて
僕は笑顔なくしていく

汚れ落ちた水滴のように
僕も美しいまま

君と(同じ)
色に(強く)

染まれたなら良かったの

揺れる瞼の温度に
涙、閉じ込め

ずっと(傍に)

いたいよ、二人きり


此処にいるよ

君の藍色が触れる

解き放つ胸
涙を流して見せて

そして、世界を

僕と(君の)
色に(深く)

染まらせて息をしよう

白を重ねて
夢想を手離した夜

全て(消して)

世界を君色に