「dying_happiness」
吐息は白く、温かい。
優しく香る果実は、
どこか寂しげに。
霞んでゆくせかいに、
音無く雪は降りる。
鬱ろな眼差しに、
夕焼けは目を閉じた。
雑音(ノイズ)は無くなり、
二人だけの世界へ。
今、このとき、この瞬間に、
永遠を下さい。
血の香も忘れた幸せを
待ち焦がれていたこの時を
雪は空は町は人は
哀れむのだろうか
僕はこの時知らなかった。
何も知らなかったんだ。
見上げる限りの黒と白。
心で実った朱い実は、
黄昏を過ぎて宵闇へ。
くすんでいる世界に
月が目を薄く開いたのが
私達の為だと知り、
私を彼方に預けた。
色彩(ネオン)は無くなり、
二人だけの世界へ。
今、この時、この瞬間を
永遠に忘れない。
血色も忘れ、ただこの時を
辛く苦しいこの時を
君は君は君は君は
嘆くのだろうか
私はこの時知っていた。
全てを知っていたんだ。
すべてを超えてたどり着いた朱い果実の木の下(もと)で
黄昏の時の日を見つめる。
憂いに満ちたその涙目には、
美しい花が星の数。
Text/Akkiuz
dying_happiness
願い→後悔→「別れ」→想い出
※「」付きが今のところです。
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