貴方が側にいてくれればいい
貴方が微笑んでくれればいい
たったそれだけの願いなのに
それさえ叶わない


ある陽の綺麗な夕暮れに
貴方に出会う
一目で恋に落ちたのだと
私にも分かった

うねる波の音
空を舞う海鳥に
私を見て微笑む貴方
それだけで幸せだった

私がただの人であれば
貴方は私を好いてくれた
もしもが募り病だと知る
恋煩いだと知る


ある遠い海の向こうで
ある娘と出会う
かの娘は「恋に落ちました」
そう私に言った

荒れる波模様
海鳥は羽もがれ
私見て顔を赤らめた
娘は少し微笑んだ

私がただの人であれば
貴方はきっと笑ってくれた
私の身勝手のせいで悪かった
許してくれるだろうか


海の向こうの姫君
嫉妬に駆られた悪魔の
悪しき声はこだまして
私を葬る


私が愚かでなかったら
貴方を守れただろうにと
私が愛したが故に悪いと
伝えたくても届かない

お願いだ泣かないでおくれ
貴方の涙は見たくない
拭ってやりたいと願おうとも
動くことさえ叶わない

貴方が側にいて欲しかった
貴方に微笑んで欲しかった
たったそれだけのことだった
それだけのことだった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

海のプレリュード

謎にモテる青年。彼は海で一人の少女に出会う。それがことの始まりだったのかもしれない。

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投稿日:2016/01/03 14:12:02

文字数:488文字

カテゴリ:歌詞

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