遊びに来てくれないかな...
 いつもの掃除が終わり、私は独り言のつもりであの人への願いを吐き出した。そう独り言、だった。

 私をかばってくれたあの時から、ずっと好きでした。なんて言えないし、何なら会話したことすらない。目が合ったりするけど、百さんは友達が多いから、私の声はミュートになって遮られた。このミュートを解除しなければならなかった。
 放課後、後をつけて家の場所を把握した。でもこれは話題にできない それから毎日通い、両親と兄がいることを把握した。でもこれも話題にできない 暑いからなのか、百さんはいつも更衣室の窓を開けるのだ、百さんの白い肌に何時間も見とれてしまった。 これ話したら喜んでくれるかな。あ、ちなみに更衣室が開け放たれたまま兄が入ってきたときはまじで吐き気がした。 人に見られると恥ずかしいので、初めて(の会話)の場所は放課後の教室にすることにした。
 18:00に2-3教室で待ってます。 そして、現時刻が18:05.....
来ないはずないよね、きっと間違えて違う教室n...
「好きです!付き合ってください!」2-2教室からだった。どうでもいい、こっちだって百さんと初めて(の会話)するんだからここで待ってないと。
 18:00に2-3教室で待ってます。 現時刻は18:44.........
机に入れっぱなしの置き手紙を確認し、気づかなかっただけなんだと胸をなでおろした。 今思えば、普通に帰ればよかったんだ、2-2を覗こうなんて思ったから。

7/15 朝のニュースです。昨晩、○☓高校で男子高校生が窓から突き落とされ死亡していた事件が起きました。死亡推定時刻は18:45頃で、抵抗したあとがあることから自殺ではなく殺人ではないかとして警察は調べを進めています。

to be continued...

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

私にはあなたしかいないのに

曲のネタです。

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投稿日:2020/05/04 16:45:08

文字数:775文字

カテゴリ:その他

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