『蛇行する線路の先に見える未来はただ今あるものの区切りということに彼は気づかない』

移ろう 記憶の景色は うたかたのように
水面の上 遠く遠くへ 流され消えた
昔見た 小説の主人公なら
その景色をどのように 例えるのだろう

たるむ架線 朽ちた電柱 水中都市へ
錆びついた線路は 続いていく

彼方へ 目的地は遠ざかる
進み続けても それだけ離れているようだ
輝いて 目がくらむほどに
その先に闇があることを気づかせないで

茜色 染まる空は 気が付けば
闇の中 次第に混ざり 飲まれていった

きしむ車輪 剥げた塗装 何もない街へ
誰もいない電車は 向かっている

きっと

その先は 本当の出口だろう
歩み続けること それしかできなくて
虚空へ ゆっくり 近づく
その先に救いがあると思い込ませて

なくなった 溺れた 流れていった
荒れていた 私は 気づいていたの?

彼方の 目的地は目の前に
進むことしかできない わかっていた
これまでの道のりを振り返る
きっとこれでよかったのだと 今は 思い込ませて

最後に見えたのは 貴方の笑顔

ライセンス

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蛇行する線路の先に見える未来はただ今あるものの区切りということに彼は気づかない

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投稿日:2013/04/30 00:36:25

文字数:512文字

カテゴリ:歌詞

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