柔らかな繭を破いて もう行かなくちゃ 
追いかけた幼さはいつか褪せてしまうの 

暮れ残る世界は透けて もう醒まさなきゃ
止められぬ宵闇に 響くなつかしい歌

帰りたい 孵りたい 場所がある
ちいさな ぼくはまだ 春に惑う

さよならって言わなくても ぼくの居場所じゃなくなってくの
さよならって言われなくても すべてが記憶の底に溶かされるの


あたたかな翅をひらいて もう行かなくちゃ
ふと気づく 溶かされた跡の確かな温度

かたくなな腕をほどいて もう放さなきゃ
もどかしく紡いでた糸は 夜に紛れた

還れない 孵れない ××がある
ちいさな ぼくはまだ 春に揺れて

さよならって言えなくても ぼくの想いは過ぎ去ってくの
さよならって言われなくても ぬくもりだけが切ないけど

いつかきっと叶うのなら 小指を結び 糸を手繰ろう
いつかきっと叶わなくても 密やかに胸の底で 息づいてる


いつの日か その掌の繭を抱きしめられる
だから今は もう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

うたかたの繭【曲:sso^/木もれ日Pさん】

喪失感と、焦燥。

木もれ日Pさんとの共作です。
■楽曲はこちら:
http://piapro.jp/t/nlpD

閲覧数:701

投稿日:2011/08/01 13:46:55

文字数:427文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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