あの夏の日。
僕は君を見てしまったんだ。
君と目が合った。
君は僕に向かって微笑むが僕はぷいっと無視をする。
いつものように。
「どうしていつも私を無視するの?」
気になるからに決まってるだろうが。
「別に無視なんかしてないし。」
冷たく言い放つと君はしゅんとする。
やめろよ。僕が悪いみたいだろうが。
君の微笑む顔が僕のココロを狂わせるんだろ。
僕は全然悪くない。君が悪いんだからな。
「言い忘れたけど私、明日引っ越すの。」
いきなりなんだよ。嘘だろ。知るわけないだろ。
「なんで僕に言うんだよ。」
動揺を隠していつものように君に言う。
「なんでだろ?」君はいつものように微笑む。
君の微笑む顔が今日で最後に見れるチャンスか。
君の頬に雫が伝う。僕の頬にも一筋だけ。
「君のこと好きだったんだ。」
僕の唇が勝手に動く。君の瞳からは
沢山の、雫。
「ありがとう、嬉しい。でも、お別れね。
素直にあなたの気持が最後にきけてよかった。」
君は僕から走って逃げていった。
そんな君のスカートのポケットから一枚のメモ帳。
「大好きでした。」
ったったの6文字で僕の瞳から沢山の雫がこぼれおちた。
君の言葉、文字はいつも僕のココロを狂わせる。
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