冷たい冬が わたしを切り刻んで
最初から何もなかったように。
まあるい輪っかの外側のように。
唯、あかい実だけが残ればいい


がたたん、ごととん


一粒、二粒、三粒、・・・
重たい白にたわんだ枝から
溜息みたいに潰れてく、あか

がたたん、ごととん

四粒、五粒、六粒、・・・
枯れて千切れた葉っぱには
あかとしろが滲んでく、痛み

最後に残った一粒を 
噛み砕くのは彼がいい


叶わない自由はちいさくたたんで
ながい、ながいふゆの果てに
寄り添うように沈めればいい
きっとそこは、誰もいない軌跡


がたたん、ごととん

鏡に手をのばそうと近づいて
映り込んだのは ふたつのレール

のびる方向は あまりにも正反対
歪んだ視界で彼が見えない


交差しない途を許す道のり
ちかい、ちかいはるから逃げる夢
抉れた空白が埋まらぬように
壊れた箱を抱きしめる空虚


がたたん、ごととん

冬が運んだ雪の風
あかい実揺らして過ぎてゆく

がたたん、ごととん

しろが溶けたその枝に
雪によく似た花が咲く...

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ナナカマド

桜庭一樹さんの「少女七竈と七人の可愛そうな大人」文庫版発売記念みたいな。笑
モチーフにしようと思ったけど、どんどん脱線してしまって困った。。

桜庭さんの筆には神が宿っていると信じてます。

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閲覧数:184

投稿日:2009/03/27 18:00:32

文字数:458文字

カテゴリ:歌詞

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