【A】
この体中 鎖つけて
もう 雁字搦めに 縛って欲しい
手錠に首輪 心まで
もう 決して離れたり出来ないように

【B】
あぁ……
ずっと一緒がいいの
いつまでも いつだって もっと傍にいて
あぁ……
ずっと感じたいの
指先も 唇も 全身であなたを

【A】
見つめて 呼んで 抱き締めて
もう わたし それだけで 幸せだから
あなたの瞳 声さえも
もう わたしだけのため ありますように

【B】
あぁ……
あなただけが欲しいの
何もかも 何ひとつ 全てじゃなきゃイヤ
あぁ……
わたしだけでいたいの
触れるのも 想うのも 独り占めさせて

【C】
ねぇ 何処で 何をしてるの？
ねぇ 誰と 何を思うの？
ねぇ 今は何を見てるの？
ねぇ 今度はいつ会えるの？
どうしてわたしはいないの？
どうしてひとりにさせるの？
どうして余所見をしてるの？
どうしてこんなに苦しいの……

【D】
あなただけ わたしだけ すきなだけ ふたりだけ いたいだけ
「わたしの全てはあなたのためにあるの、だからあなたもわたしだけのためでいて」
いつまでも いつだって なにもかも なにひとつ あいしてる
「何でも言って？ 何でもするから。何でも言って？ 何でもあげるから」
あいしてる あいしてる あいしてる あいしてる あいしてる
「なのにどうして？ どうして傍に居てくれないの？ わたしのこと嫌いになった？ そんなの許さない！」
あいしてる あいしてる あいしてる あいしてる あいしてる[ゆるさない ゆるさない ゆるさない ゆるさない ゆるさない]
「なんてね、大丈夫！ ちゃんと知ってるよ。わたしの気を引きたいんだよね、そうでしょ？ ……そうでしょ!?」

【B】
あぁ……
あなた 全て欲しいの
少しだけ 少しでも 誰かのものなら
あぁ……
全部じゃなきゃ要らないの
もう いっそ なら いっそ この手で壊して

【A】
あなたとわたし 鎖つけて
もう 雁字搦めに 縛り上げたい
もっとひとつになれるように
もう 死ですらふたりを別てぬように



＊＊＊＊＊
読み


【A】
この からだじゅ(う) くさり つけて
も(う) がんじがらめに しばってほしい
てじょうに くびわ こころまで
も(う) け(っ)して はなれたり できないように

【B】
ああ
ずっと いっしょが い(い)の
いつまでも いつだって もっと そばに いて
ああ
ずっと かんじたいの
ゆびさきも くちびるも ぜんしんで (あ)なたを

【A】
みつめて よんで だきしめて
も(う) わたし それだけで しあ(わ)せだか(ら)
あなたの ひとみ こえさえも
も(う) わたしだけの ため ありますように

【B】
ああ
あなただけが ほし(い)の
なにもかも なに ひとつ すべてじゃなきゃ いや
ああ
わたしだけで いた(い)の
ふれるのも おもうのも
ひとりじめ させて

【C】
ね(え) どこで なにを してるの
ね(え) だれと なにを おもうの
ね(え) いまは なにを みてるの
ね(え) こんどは いつ あえるの
ど(う)して わたしは いないの
ど(う)して ひとりに させるの
ど(う)して よそみを してるの
ど(う)して こ(ん)なに くるしいの

【D】
あなただけ わたしだけ すきなだけ ふたりだけ いたいだけ
「わたしの すべては　あなたの ために あるの だから あなたも わたしだけの ためで いて」
いつまでも いつだって なにもかも なに ひとつ あいしてる
「なんでも いって なんでも するから なんでも いって なんでも あげるから」
あいしてる あいしてる あいしてる あいしてる あいしてる
「なのに どうして どうして そばに いて くれないの わたしのこと きらいに なった そんなの ゆるさない」
あいしてる あいしてる あいしてる あいしてる あいしてる[ゆるさない ゆるさない ゆるさない ゆるさない ゆるさない]
「なんてね だいじょうぶ ちゃんと しってるよ わたしの きを ひきたいんだよね そうでしょ そうでしょ」

【B】
ああ
あなた すべて ほし(い)の
すこしだけ すこしでも だれかの ものなら
ああ
ぜんぶじゃなきゃ (い)らな(い)の
もう いっそ なら いっそ この てで こわして

【A】
あなたと わた(し) くさり つけて
も(う) がんじがらめに しばりあげたい
もっと ひと(つ)に なれるように
も(う) し ですら ふたりを わかてぬように