空っぽな侭に踊る
冷たい雨に抱かれて
雷鳴 轟けよと野良犬の遠吠え

ガランとした街を往く
しな垂れた沈丁花
酩酊 白昼夢に溺れていたのか

錆びついたナイフを忍ばせて
ふらふら行き場のない根無し草

何度も空を見上げたって灰色だ
土砂降りの雨で
ふやけた心が死なないように
最後に笑ってたいんだって
そうだろう?
草臥れた靴蹴っ飛ばして
明日天気になあれ

嘘っぱちだけの占い
無意味を味方に付けて
精々生きていくさ負け犬の遠吠え

ギラっと睨みつけても
傘で隠して知らん顔
彷徨 流れ着いたどこかの片隅

消え失せた姿を偲ぶれど
ふと思い出したいつかの空

何度も空を見上げたって灰色だ
煤汚れた街
雨粒に全て溶かしてしまえ
止まない雨
うずくまって泣いてた
途方にすっかり暮れちゃってさ
カラスが鳴くから帰ろ

真っ赤な花が落ちる
様をじっと見ていた
当てのない狂える情動で
手にしたナイフに滴る涙

何度も空を見上げたって灰色だ
土砂降りの雨で
ふやけた心が死なないように
最後に笑ってたいんだって
そうだろう?
草臥れた靴でも
踏み鳴らし 行こうか
明日を祈って見上げたって変わらない
有耶無耶に霞む
街の隅に隠れて潜んでも
最後は笑って終わりだって
いいだろう
ナイフで雲を切り裂いたら
明日天気になあれ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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雨降りの街

閲覧数:269

投稿日:2016/05/19 21:19:57

文字数:558文字

カテゴリ:歌詞

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