目を閉じれば浮かぶのは君の顔
〈通い慣れた雑然としたこの部屋で〉
視線の先 示すのは親友(とも)の顔
〈オイル臭が迎えるように鼻につく〉

何がいけなかったのかな?
無意味な問答押し込めて
何も考えないように
パレットに絵の具をぶちまけた

伝えたいよ 伝えられないよ
だから私は筆をとる
この想いが溢れてしまわないように
キャンバスに閉じ込めるんだ


筆のままに滑らせては色をとる
〈驚くほど指の先は機械的〉
二人の顔ちらついては手が止まる
〈爪に付いた絵具の色がわからない〉

色を塗り重ねていこう
吐息に感情吹き込んで
色を塗り潰してしまえ
誰にも気付かれないように

忘れたいよ 忘れられないよ
だから私は嘘を描く
この想いが誰かを傷つける前に
キャンバスで塗り替えるんだ


ナイフで削ってしまえば
消してしまえるのに
どうして どうして?


忘れたいよ 忘れたくないよ
だから〈だけど〉私は絵を描く
この想いが誰かの糧になるならば
キャンバスは無駄じゃないんだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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想色キャンバス

ナイフを「パレットナイフ」か「刃物」かどちらに取るかで意味が変わります

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投稿日:2010/05/07 19:47:05

文字数:438文字

カテゴリ:歌詞

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