はじめて生まれた すき の気持ちが
可愛くて愛しくて
毎日見続けたきみの記録
エサにして与えまくってみました

土日祝日そんなの知らない
ほぼ年中無休で追っかけたから
情報量はそれは凄まじいもので

食べきれるかな？これ
おなかが破裂 しちゃわないかな

思いながらも差し出してみたら
なんてことはない
ペロリと平らげてみせた


○月×日くもりぞら
憂鬱そうな君も素敵
ほれ おあがり
そっと盗み見た映像を与えれば
コクリコクリ飲んでいく

△月□日雨模様
小雨降るなか走って行く
うっすらと肌の透けた背中
永久保存ものに見惚れていれば
エサを急かす恋心が心臓を打ち鳴らす

成長は順調…過ぎる程
たらふく食べて 飲んで
それでも催促は止まない
「もっともっと」と打ち鳴る心音

◇月★日雷雨暴風
ちょっと待て あの女は何？
じくじく痛むカタマリは重くてとびきり濃い
ぶくり 肥大した腹が更に突き出た
よく見りゃ爪は長く 棘まで生えている

あれ これ怪物(バケモノ)じゃないか？
気づいたころにはもう遅く

今日も今日とて腹の底
巣食う恋心(バケモノ)は君の名前を叫ぶ
痛いくらいの鼓動に耐えきれず
わたしはエサを運ぶのを止められない

今日も今日とて腹の底
巣食う恋心(バケモノ)は欲望を叫ぶ
触れたい告げたいわたしを見て抱き締めて
甲高い鳴き声で 咆哮(シャウト)咆哮咆哮


きっといつか 食われてしまうのだ
わたしも君も