伸びていく延びていく
白いノートからはみ出して逃げていく
尻尾をつかまえようとするが
空白があり
ぼくはその愛だを老いきれず さらに手を伸ばす
伸ばして
毛むくじゃらを捕らえた瞬間
頭から光を出して先に走っていったよ
黒い砂の間に背理こみ
波の打ち寄せる岩に物かり
くぼみに落ち込んで 涙を流し
上からおそいかかる波と他輪ムれ
大洋は広がっているのに
線はくぼみから抜けようとするのだ 富士を探しエベレストを目指し
岩にかけた足はすべり
肉は剥がれ
浮きつ沈みつしている
ふたたびみたび
落ち込んで身動きできないでいる
僕は椰子の木の根元から
手を伸ばして水の中に流れ込んでいるそれの涙をすくってやろうとするのだが
近くで何十、何百と戯れている線の子は
ケラけらケラけらと笑いながら
黒い涙は波にまじって流れつづけている
僕は手のひらで掬い、救いはするが、それを
呑み込むことはできないでいる
蜘蛛の巣状にひろがってからみあい
超状直線となって
形状記憶を保った線は
水を覆い
海面を覆い
子を背負い
潜っていく
僕は追っている だが追っているにすぎない
線の先の空白
伸びていく伸びていく
コメント0
関連する動画0
ご意見・ご感想