遥か、遥か 風に、誘われる鶴
飛んで、飛んで 風を、突き抜けて、鶴
そんな 夢のような出来事を
夢にまで見た、幾日
夢のまた、夢
鶴を思わす、少女が、戸を叩く
一目で、夢心地
恥は、百も承知です
一晩の宿を、恵んでください
その儚げな、小さき瞳 小さき肩
私は、狼
子を育てることもあれば、鶴を食べることもあるよ
吹雪、吹雪 音が、鳴っている夜
羽根も、羽根も 凍り、休むよう、夜
寒い 夢の刹那、朧気に
夢だ、それはと 言われて
夢なのか、夢
私、思わず そうだと、思い込み
だけども、そうじゃない
恥は、百も承知です
一晩の宿を、恵んでください
その儚げな、小さき瞳 小さき肩
私は、狼
子を育てることもあれば、鶴を食べることもあるよ
「貴方は、いつも、助けてくださる」
はて? 今夜、逢ったばかりじゃ?
「どうか、約束してください」
はて? 今夜、逢ったばかりで?
「私が、一人で、いるときは
決して、私を、見ないでください」
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想