そしてまた、いつも通りの沈黙が続いていく
物を知らないので、言葉を切り出すことができない
なんとなくの会話でいいのだ、なんとなくでいたいのに
物を知らないので、なんとなくを作ることができない
あの人は談笑しているよ、私はそれを見ているよ
「何もなくたっていい」の領域にすら、辿り着けない私は不全
そして他人行儀になっていくよ、私もあの人も
物を知らないことから、私の何も無さを痛感していく
あの人は談笑しているよ。その横に割り込んで、
「何でもいいから好きです!」って叫んだ瞬間に泡になりたい
いつも通りの沈黙で、話題の無い私の価値が曝されていく
いつも楽しい気持ちにさせてくれるあなたを、
私は何一つ楽しい気持ちにさせられない
「何もなくたっていい、あの人と談笑したかった」私のうた。
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