
足下(そっか)に咲くシロツメクサ
花弁が気丈に揺れる
光を追いかけた先で
白い花を咲かせよう
なんて前向きな気持ちも
いつの間にか枯れ果てて
明日がいい日になることを
ただ信じて生きてきた
私は五つ葉クローバー
誰より特別なのに
愛されてるのはいつも
四つ葉のクローバーだ
少しだけの差異ですらも
大きな牆壁になる
そんな世界は果たして
「幸運」と言えるのか
神様がもし居たら
訊いてみたいことがあるんだ
四つ葉のクローバーに
なれなかったのは何で?
花瓶に咲くシロツメクサ
花弁が机上に落ちる
葉擦れの喧騒の中に
微か響く嗤い声
私は五つ葉クローバー
稀有な存在だけれど
誰にも理解されずに
疎まれるだけだった
神様がもし居たら
私の願い事を聞いて
三つ葉のクローバーに
なれたらそれでいいから
自分の手で五枚の葉を
一つ一つ摘み取ったなら
私もみんなと同じに
なれる気がしたんだ
吹く風が私の髪を
靡かせて背中を押す
希望を掴むため今
一歩踏み出したんだ
涙が空(くう)を舞って
月明かりが私を照らす
さいごに見た景色は
綺麗すぎる星空だった
五枚の全ての葉は
バラバラにちぎれてしまって
此岸(しがん)の別れ前に
朱い花を咲かせたの
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五つ葉クローバー
『より特殊な者は周囲から拒まれる存在となる』
こんにちは。虹空紫音です。
ニコニコ動画で開催された「The VOCALOID Collection - 2026 Winter -」参加楽曲です。
タイトルの読みはそのまま「いつつばくろーばー」。
みなさんは小さい頃に四つ葉のクローバー探しとかしたことありますよね。
私にも当然そんな過去があり、その時には何故か四つ葉より珍しい五つ葉のクローバーはもちろんのこと、六つ葉や七つ葉も見つけて興奮したのを覚えています。
それでも幸せの象徴とされるのは「四つ葉のクローバー」。もてはやされるのも「四つ葉のクローバー」。
葉っぱが1枚増えただけで同じクローバーなのに……むしろ五つ葉の方が珍しいはずなのに……。自分がより「特殊」だから疎まれているのか、もしかしたらより「特別」だから僻まれているのか……。
そんな認め合えない差別と軋轢の苦悩を歌にしてみました。
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