ガリガリと音を立てるダイヤルに
三相交流発電機をつけて
電気二重層コンデンサも忘れずに
組み立ててるのは　ノイズを捉える箱

空を飛び交う　周波数を
懐かしい技術で捉えよう
わくわくしてる
あの日の少年に
この箱を届けるんだ

遠くの出来事を鳴らす
あの箱が好きだった少年は
何時のまにか　あの日の感動を忘れて
一人　電波を流し続けていたんだ

外れてしまったダイアルに
また今日も刻みつける
隠れてしまった　ハンダの煙を
懐かしいねってつぶやいたんだ


ピピピピと音をならす「ノイズ」を
充電器にたたきつけて
バッテリーを外すのを忘れずに
外に飛び出すのは　あの日を取り返すために

空で溺れる　無数の言葉を
懐かしい技術で救い出そう
わくわくしてる
あの日の少年から
届いたこの箱で

近くの出来事も知らなかった
あの日の出来事を思い出した男性は
何時のまにか　あの日の感動を追いかけて
一人　電波を流し続けていたんだ

ピカピカの新しいダイヤルは
ノイズを消して　音だけを救い出す
救いだした　電子の記号は
ありがとうねって感謝したんだ


不器用なアンテナで
また音を救い出そう
どんなに遠くからのメッセージでも
私が聴いてあげるから


ハンダの臭いに　すこししかめつらしても
楽しそうだねって　君が言うんだ
だってこれほどわくわくすることが
どこに転がっているんだい？

ガガガガガ、ザザザザザ
また今日も　飛びこんだ