真ん中にテーブル魔女とカオルとかかし以外が着席している。
魔女とカオル、続けて登場する

魔女「かかし、今日のご飯は何?」
かかし「(皿を持って登場しながら)んあ?ああ、ハンバーグだ」
狐「早く食おうぜ。俺、腹減ったよ」
魔女「はいはい。ほら、カオルも席着いて」
カオル「・・・・(魔女を見て、少し沈黙した後で席に着く)」
かかし「おし、じゃ、食おうぜ」
全員(カオル除く)「いただきます」
カオル「・・・・・・ねえ、なんでご飯食べてるの」
魔女「なんでって、だって今ご飯時じゃない」
カオル「そうじゃなくて!・・・・・だって・・私」
鶏「ま・・まあまあ・・一旦まずは落ち着きましょうよ」
カオル「落ち着きって・・落ち着いてていいの!?」
狐「そう言われてもなあ・・僕たちはあんまり関係無いし」
かかし「関係ねーってこた、ねーだろ。カオルがこんなんなってんのに」
犬「そうでずぞ。ああおいたわしや、カオル嬢」
かかし「ちげーよ。こいつは男だって」
犬「違います!お嬢様に決まってますでしょう!」
魔女「今それは関係ないでしょう!?」
鶏「あの・・・狐さんは心配じゃないんですか?」
狐「別に・・・心配してないとは言ってないじゃん」
かかし「てめーはいちいち嘘くせーんだよな」
狐「これは本当だよ!・・・ただ・・心配したからって、僕が代わりになれるってもんじゃないじゃん。結局はカオルがやんなきゃいけない。心配してたからって、僕に何ができるわけでもないじゃん」
カオル「・・・・・心配?」
狐「・・なんだよ。嘘ついてるとでも言うのかよ」
カオル「なんで心配するの?だって、私は狐のこと傷つけたでしょ」
狐「・・・・それは」
カオル「狐だけじゃないよ。犬も、鶏も、かかしも、全員にひどいこと言った。ひどいことだって、わかってて言ったんだよ。あなたたちなんか・・・・嫌いになったから」
魔女「ねえ」
カオル「・・何?」
魔女「嫌いなのは本当にかかしたちなの?」
カオル「・・・・・・・」
魔女「カオルが嫌いになったのは、カオル自身に見えた。だから、自分から生まれたかかしたちに八つ当たりしてるみたいに見えた」
カオル「・・・・・・・」
鶏「・・あの・・聞いてもいいですか?」
魔女「何?」
鶏「ああ・・・・・あの・・・・・カオル、さんは・・あの・・」
カオル「(静かに鶏を見る)」
鶏「その・・・親友を、殺してしまった・・・と、おっしゃいましたよね」
カオル「そうだね」
鶏「あの・・どうして、殺してしまったんですか?」
カオル「・・・・・・(俯く)」
鶏「だって・・・その・・親友、だったんですよね?」
カオル「(席を立って退場しようとする)」
魔女「カオル」
カオル「(立ち止まる)」
魔女「私も、知りたい」
カオル「・・・・・」
かかし「俺もききてーな」
狐「僕も」
犬「まあ・・よろしければ、ワタクシも」
カオル「わたし・・わたし・・は・・・う・・・あああああああ(蹲って、泣き出す)」

(カオルがうずくまっている間に全員退場 照明黄色く)(カオル、女の子らしい格好で登場。)

カオル「お母さん」
狐「なによ、うるさいわね、あんた友達と遊ぶ約束とかないの?」(狐入場)
カオル「・・・ちょっと、公園に、行ってくる」(狐退場、外へ退場しようとすると犬登場)
犬「お前は・・・・子供なんだから、もっと子供らしい格好をしなさい」
カオル「え?」
犬「そんな短いスカートを履いて」
カオル「・・・・」(退場。男の子っぽい服装で登場)
カオル「おかあさーん!いってきまーす!」
狐「うるさいわね、いちいち(登場)・・あんた、何よその格好」
カオル「え?」
狐「女の子なんだから、女の子らしくしてなさい。さっきまで履いてたスカートはどうしたの?」
カオル「・・・・・」
狐「もういいわよ。いってらっしゃい。」
カオル「・・・・・・・はい」(退場。狐も反対側へ退場)

(魔女、鶏、かかし登場)

魔女「ホントだって!昨日この辺にすごいおっきい犬がいたの!」
かかし「だからって何で俺のかばんだけ水浸しになってんだよ」
鶏「一番、臭かった、とか?」
かかし「はあ?んなこと言ったらコイツの鞄のがくせーだろ!」
魔女「ちょっと!!どういう意味!?」
かかし「お前の持ちもの匂いでわかんだよ。全部香水くせーじゃねーか」
魔女「こういうのは臭いって言わないの!いい匂いじゃない!」

(カオル入場)

カオル(あたりを見回して、椅子に座る)
魔女・かかし・鶏(カオルが座るまで静かにみる)
鶏「なんで、あの人がここにいんの?」
魔女「知らない」
かかし「なあ、いこうぜ?」
(魔女、鶏、頷いて3人立って退場しようとする ケイ入場)
ケイ「あれえ?何してるのお?」
かかし「おう、ケイ」
ケイ「あ、鞄変えたんだねえ」
かかし「兄貴のお下がり。昨日鞄消えたと思ったら水浸しで出てきて、今つかえねーの」
ケイ「そっかあぁ。それは災難だったねえ」
魔女「臭いから犬にやられたんだよ」
ケイ「くすくす。ほんとにい?」
鶏「マジマジ」
ケイ「あれえ?」(カオルに気付く)
ケイ「珍しいねえ。何してるのお?」(カオルに近寄る)
カオル(近くに来られて、自分のことだと気付く)「え・・・別に」
ケイ「誰か、待ってるう?」
カオル「違う・・けど」
ケイ「そっかあ。じゃあ、一緒に遊ぼっかあ?」
かかし「おい、ケイ!マジかよ!?」
ケイ「だってえ。多い方が楽しいよお?私、この子のこと、よく知らないもん。いい機会だからあ、一緒に遊ぼお?」
鶏「えー」
ケイ「だめえ?」
鶏「・・・・別に、だめじゃないけど」
ケイ「くすくす、やったあ!ねえ、一緒にいこお?」
カオル「・・・・・いいの?」
ケイ「うんーもちろん。あ、ねえ、何て呼べばいーい?」
カオル「・・何でもいいけど」
ケイ「名前、なんだっけえ?」
カオル「・・・・エンドウ、カオル」
ケイ「じゃあ、カオル!私ケイ。よろしくねえ」
カオル「・・うん。・・・・・・よろしく、ケイ」

(照明白く ケイ以外は動いてもよい)

かかし「これがお前の親友か?」
カオル「うん。フジノケイ」
鶏「その・・随分と特徴的な喋り方なんですね」
カオル「あはは・・そうだね。でも、私はその間延びした感じが好きだったな」

(カオル、ケイ以外退場 照明黄色く カオル、ケイ隣同士の席に座る)

ケイ「ええー、ブルーだよお」
カオル「違うよ。ピンクの方がカッコイイよ」
ケイ「くすくす。カワイイじゃなくてカッコイイんだあ」
カオル「だって、ピンクは私の憧れだもん」

(鶏、魔女、かかし入場)

鶏「ケイ」
ケイ「あれえ?どうしたのお?」
カオル(一歩ひいて、ケイの後ろで俯く)
魔女「あ、ケイ。先生呼んでたよ?」
ケイ「ほんとお?カオルう、ごめんねえ、ちょっと行ってきていーい?」
カオル「あ、うん」
ケイ「ごめんねえ?」(席を立つ)
ケイ「ありがとおお。またあとでねえ」(鶏たちに)
かかし「なあ、ケイ、何の用なんだ?」
鶏「さあ?委員会かなにかじゃない?最近、忙しそうだし」
かかし「ああ」
カオル「・・・・・・」
かかし「あ、そうだ。カオル」
カオル「・・」(びくっとして顔をあげる)
かかし「これ、サンキュな。面白かった」(本を返す)
カオル「あ・・うん」
かかし「お前、漫画とかも読むんだなあ」
カオル「・・まあ」
魔女「え?何の本?」
鶏「あ!これ知ってる!今度アニメ化するやつじゃん!」
かかし「マジかよ」
魔女「へえ、面白いの?」
かかし「やべえ。はまった」
魔女「嘘!私も読む!ねえ、次借りていい?」(カオルに近づく)
カオル「・・・」(頷いて、魔女を避けるように本を渡す)
魔女「ねえ、カオル」
カオル「・・・・・・」(顔をあげる)
魔女「あなた、ケイ以外と話をしないよね」
カオル「・・・・・・」(俯く)
かかし「そういえば、ケイ以外と口きいてんの見た事ねえな」
魔女「なんで?もしかして」
カオル「・・・・・」(少し顔をあげる)
魔女「ケイに・・何か、言われてるの?」
カオル「え・・・?」(顔をあげる)
魔女「ねえ!もし、あの・・困ってることとかあったら、相談にのるよ?」
カオル「・・・・・・」
鶏「え?・・カオルって、ケイに苛められてんの?」
かかし「他のヤツと口きくなって?ひでえ。あいつカオルの友達なんじゃねーのかよ」
魔女「もし、そうなんだとしたら、私、許せないよ。カオル、大丈夫。私たちはあなたの味方だよ?ねえ、本当のこと、話して?」
カオル「・・・・・・・・・」
魔女「カオル、ケイに何か言われてるの?」
カオル「・・・・・・」(頷く)

(狐、観客席について、劇を見上げる 照明白く)

かかし「嘘、ついたのか?」
カオル「・・・・・」(顔を逸らす)
鶏「苛められてなんかいなかったんじゃないですか?」
カオル「・・・・・」
魔女「どうして、否定しなかったの。あなたの親友のこと悪く言ったのは、彼女たちじゃない」
カオル「・・・・・・味方に、なるって言ってくれた。だから・・・、だから、私が、この人たちと、友達になってもいいんだって。ケイのことを悪く言えば、友達になってくれるんだって、・・・そう、思った」
魔女「友達って・・・そういうものじゃないでしょう!」
カオル「魔女には解らないよ!!友達なんていたことなかった!どうやって作ればいいのかわからなかった!どう・・話したら、どう振舞えばいいのか・・全然、わからなかった・・。他に、どうすればいいのか、わかんなかった・・。でも、どうしても、みんなみたいに・・誰かと、仲良くなりたかった・・・・・・。私には、何が正しいのか、わかんなかったんだよ・・。私は、始めから魔女みたいに、正しくあれたわけじゃなかったんだから」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

あなたはだれ4-1

4幕目~。
現実と交差しはじめてよくわかんなくなってまいりました!(ぁ
狐は男なのにひとり、女役で可哀相ですねw(ぁ

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閲覧数:93

投稿日:2011/04/18 06:59:22

文字数:4,053文字

カテゴリ:その他

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